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マリウスSide
大量の教材を抱えて、いなくなろうとするから
マリ｢待って！！｣
普段出さないはずの大声が
人のいない廊下に反響する
A｢…？｣
マリ｢…どうせ、最後に職員室いくでしょ
僕はAちゃんに案内してもらいたいの
君は帰っていいよ｣
猫なで声の女の子に、睨むように笑いかけて
この場所に居づらくさせる
A｢案外はっきり言うんだね、マリウスくん｣
マリ｢そう？
…これくらい言わないといいように使われちゃうじゃん｣
A｢あー…それ私かも…
頼まれると断れなくて
…でも、感情がこもってなくても『ありがとう』って言われるのが嬉しかったんだよね
だから、結局こうやって学級委員もやって…
教材運んで…｣
マリ｢じゃあ、僕を案内するのも嫌々だったんだ？｣
A｢それは…｣
マリ｢Aちゃんは、厚意の人なんだね｣
A｢厚意…？｣
マリ「親切な人ってこと。」
……なんでだろうね
Aちゃんを見ると
断れない君のもどかしさと
苦しみが伝わってくるみたい
前の学校でも、その前の学校でもAちゃんみたいな子がいて
…僕は、そういう子を
見ないふりをした
だから、
この想いが好意じゃなくても
君を助けたくなっちゃったみたいだ
マリ｢Aちゃん、持ってあげる｣
君の手から、教材を奪うと
Aちゃんは驚いた顔で僕を見上げた
そのスキに
僕は、君の右頬にキスをする
甘いリップ音がやっぱり廊下に反響して
A｢マリウスくん…？｣
マリ｢僕が前住んでたところだと、これが普通だから
…挨拶がわり｣
嘘だよ、
だって僕…何年日本に住んでると思ってるの？
Aちゃんがさっき嘘をついたお返し
いつか、Aちゃんのその唇に
僕が口付けられますように…って
驚いて固まってるAちゃんに
今度は左頬にキスをした
…Aちゃん、もう少しだけ僕の嘘に騙されていてください
Auf die Wange Wohlgefallen,
《頬の上なら厚意のキス》
Sel'ge Liebe auf den Mund; *ﾟ Fuma→←2
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れのん - そうだったんですか。待ってます！！ (2018年4月15日 23時) (
レス) id: 74ee8fcdf1 (このIDを非表示/違反報告)
こひな(プロフ) - れのんさん» 申し訳ありません(><)作者の新生活の多忙さで、長編2作品を掛け持ちすることが難しくなってしまったので一時的にパスワードをかけました… 新生活が落ち着き次第書き直すのでお待ちください… (2018年4月14日 18時) (レス) id: 1eaae20478 (このIDを非表示/違反報告)
れのん - すみません！この作品ではないのですが、泡沫の灯火のパスワードを教えてもらえませんか？お願いします！！ (2018年4月14日 18時) (レス) id: 74ee8fcdf1 (このIDを非表示/違反報告)
こひな(プロフ) - ひろみさん» コメントありがとうございます レス遅れてごめんなさい(｡>_<｡) ゆるゆる更新ですが皆さんにキュンキュンして貰えるように頑張ります(*^^*) (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1eaae20478 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - 続きが気になります！これからも頑張ってくださいっ！ (2018年3月9日 22時) (レス) id: 331a6dc05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こひな | 作成日時：2018年3月6日 18時
