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…いつものようにスることをして、
疲れて寝てしまった日
手に違和感があって、薄らと目を開けた
私の投げ出された手を勝利がとって、
______優しく、甘く、溶けるようなキスを落とした
もう、行為をするだけの関係かと思っていたからびっくりしたのだけど、
伏せられた瞳とまつ毛がふるりと震えて、
なんだか、非現実的で綺麗だなぁ、なんて思ってた
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・
勝利がゆっくりと口を開く
勝利「…Aさん、Aさん…
・
……お願い、早く、俺のものになって」
おまじないのように呟いた甘くて、寂しい声が、小さく鼓膜を震わせる
……心臓を誰かに握りつぶされるような、苦しさだった
ごめんね、って声すら出なかった
勝利は私が寝ている間に、そっと掌にキスをするようになった
もしかしたら、私が気づいていなかっただけで、ずっとずーっと前から願いを込めて、それを繰り返していたのかもしれない
『逃げませんか』って勝利が伝えてこないのは、彼の誠実さであり、優しさだった
それが、私は苦しかった
あなたの優しさに漬け込んだ、私が全部悪いの
A「ごめんね、もうやめよっか。こういうことするの。」
数十回目の掌へのキスの後、私は身体を起こしてそう言った
勝利「……っ、あの、俺」
・
A「…勝利と、ちゃんと向き合ってこなくてごめん、沢山傷つけたよね。
でもね、わがままだけど、
これから先も、ずっと、ずーっと、勝利のそばにいたい。
…ねぇ、お願い。奪って、？私のこと」
勝利が目を見開いた
途端、普段の勝利の丁寧なそれとは違って、乱暴に口を奪われた
…呼吸が苦しくなるくらい、何度も、何度も
勝利「…Aさん、いいんですか？俺で」
A「勝利じゃなきゃ、嫌だよ」
勝利「ふふっ、そっか、Aさん。
愛してる。これからもずっと」
優しく包み込むように抱きしめてきた勝利が、
小さく
勝利「………やっと、叶った」
って呟いたのが聞こえた。
そうだよ、私、今日から勝利のものだよ。
…ううん、違う。私がきっと前から心は勝利のものだったんだよ。
これから先、あなたと幸せな未来を築けたらいいな
In die hohle Hand Verlangen,
《掌なら懇願のキス》
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れのん - そうだったんですか。待ってます！！ (2018年4月15日 23時) (
レス) id: 74ee8fcdf1 (このIDを非表示/違反報告)
こひな(プロフ) - れのんさん» 申し訳ありません(><)作者の新生活の多忙さで、長編2作品を掛け持ちすることが難しくなってしまったので一時的にパスワードをかけました… 新生活が落ち着き次第書き直すのでお待ちください… (2018年4月14日 18時) (レス) id: 1eaae20478 (このIDを非表示/違反報告)
れのん - すみません！この作品ではないのですが、泡沫の灯火のパスワードを教えてもらえませんか？お願いします！！ (2018年4月14日 18時) (レス) id: 74ee8fcdf1 (このIDを非表示/違反報告)
こひな(プロフ) - ひろみさん» コメントありがとうございます レス遅れてごめんなさい(｡>_<｡) ゆるゆる更新ですが皆さんにキュンキュンして貰えるように頑張ります(*^^*) (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1eaae20478 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - 続きが気になります！これからも頑張ってくださいっ！ (2018年3月9日 22時) (レス) id: 331a6dc05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こひな | 作成日時：2018年3月6日 18時
