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バス
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9「大丈夫か!?」
18「誰にされたの?」
27「うわ、メロンソーダやん」
今まで話したことなかった先輩方
亀井さんが言っていたことは本当なんだ
可愛いおじさま達やなぁ
『大丈夫です!
高校時代にもありましたから!!』
強がるなと言われたけど
やっぱり強がってしまう悪い癖
するとさっきまでファン対応していた
小林さんが帰ってきた
22「A、ファンの人から
タオル渡してあげてくださいって」
とジャイアンツタオルを渡された
『ありがとうございます』
有り難く使おうとして広げると
私の名前が入ったタオルに
"消えろ" , "死ね"
と書かれていた
ここまで徹底するんだ、、
プロって怖い
いや、プロのファンって怖い
18「ちょ、誠司これ」
22「ん?あっ、」
気まずそうに誠司さんがごめんと呟く
しょうがない
これがこの世界なんだ
すると
9「俺のん使え、こんなん気にすんな」
無理やり交換してくれた亀井さん
だけど、、
『これが私の今の評価なんです、
大丈夫です。使いますそのタオル』
声が震えないように抑えるのが必死だった
実際、これが事実で
逃げ場なんてなくて
プロで女が戦うって
そういう事やと思う
それでも亀井さんは
9「あかん、俺のん使い」
と、
そのままバスは出発し
静かで暗い30分を送ってしまった
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