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22「ちょっと休憩しよっか」
肩慣らし程度のキャッチボール
好きな食べ物とか
好きな選手とか
血液型とか出身地の話とか
色々話しかけてくださったおかげで
少し緊張が解けた
気がする
外から風邪と海の音
ああ此処は大阪じゃないんだ
そう自覚したら
急に寂しくなった
18歳の女の子が
自分よりも一回りも
年上の男性と同じ職場なんて
母さんが正直恋しい
近くにいれば鬱陶しいけど
遠くなると寂しくなる
18歳の初めての夜の海風は
涙を誘った
22「＿＿＿A？どした？！」
6「うわー誠司泣かしてるお前鬼やな」
長い間自主練していたから
心配して勇人さんが
見に来てくれた
こんなに優しくしてくださってるのに
迷惑かけてしまって申し訳ない
強くなるしかない
この世界で生きていくには
性別の壁なんて
『……っ、すみません！大丈夫です。
埃入っただけです』
私が先頭切ってぶっ壊してやる
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