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痛み ページ46

目が覚めると師範が最初に目に映った



身体中が痛くて熱い。



宇「胡蝶!胡蝶!目が覚めたぞ!!」



師範は大声で言うと私の頬を撫でながら悲しそうな音で私に話しかけた



宇「頼むから自分の命を1番に大切にしてくれ。Aは俺の継子である前に娘なんだ。そこを派手に履き違えるな...俺たちは家族なんだ...」



師範の手が震える。



貴「か...家族...?ちゃんと私は家族....」



今までなんだかんだ私は心の中で師範達と距離を置いていた。



私と師範達は血が繋がっていない。



でも師範は私のことを大切に大切に育ててくれた





私にもちゃんと家族がいた




そう思った瞬間涙が沢山溢れ出て頬の傷を濡らしていく。



頬が痛い。それに心も痛かった。



宇「暫くしてもう少し状態が良くなったら派手に早く帰って来い。いつでも待ってる」




貴「師範...ありがとうございます....!派手に大好きです。須磨さん、まきをさん、雛鶴さんにも大好きと伝えてください」



宇「それは帰ってから自分で言え!」




話してると胡蝶様が私の状態などを細かく確認してくれた。




貴「胡蝶様、ありがとうございます。」



胡「いえいえ、気にしないでください。それにしても呼吸での止血が遅れなくてよかったです。あれ以上出血していたら大変でしたから...」




そう言って私のお腹の包帯をテキパキと変えていく。



貴「いつから動いてもいいですか?」






その質問に胡蝶様は黒い笑顔で私の方をみる。









胡「この傷が完全に塞がるまでです。宇髄さん、絶対にAちゃんを動かさないでくださいね。」





その笑顔は師範も引くほどであった。





柱。怖い。

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作者名: | 作成日時:2020年6月16日 13時

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