扇子 ページ17
型を教わった後に新しく鍛錬が追加された
宇「そろそろこの派手にでかい扇子持てるだろ。」
私は以前買い物に行った時に貰った扇子を師範から渡された。
貴「派手に少し重いですけど両手でしっかり持てます!」
私は全集中常中のおかげで身体の力が飛躍的に強くなり、自分より少し小さくなった大きな扇子を持てるようになった。
宇「この扇子を振り回して自分の身体と一体化させて動けるようになれ!そしたら派手に体幹を使うから呼吸の質が上がる!振り回されるなよ!」
師範はそういうと私を山の木々が1番多いところに連れて行き木に当てないようにな!と言って何処かに行ってしまった。
貴「えええええええええ!ほったらかしですか!!」
私は扇子を少し振り回してみた。
閉じてると少しあまりわからないが開いてみると風の抵抗を受けて逆に振り回される。そして木に当たった。
私の頭も木に当たった
貴「いだっ!もう一回!」
扇子を一旦置いて後頭部を抱え込んでからまた立った。
最近痛いしか言ってないなぁ
その後も扇子に身体を取られて片足が浮き何度も全身を木で打っていた。
帰る頃にはズタボロ。
宇「はははは!派手にタンコブが出来てるぞ!雛鶴に治してもらえ!」
そう言いながら師範は私の事を大切そうに抱くと歩いて行った。
もう、抱き抱えられるのは普通になった。
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作者名:凛 | 作成日時:2020年6月16日 13時