お団子 ページ14
「お!そこのデカイお兄ちゃん!団子はどうだ?お嬢ちゃんも!」
町を歩いていると茶屋の旦那に話しかけられた。
旦那の手には美味しそうな白い団子が2つあった
師範は少し考えると派手に買うぞ!と言いながら5つの団子を貰った。
そのうちの1本を私に差し出した。
宇「食べろ!派手にうまいぞ!」
私は師範から一つ受け取り頬張った。
貴「美味しい!ありがとうございます!師範!」
私は笑顔で師範にお礼を言った。
宇「おうよ!後の残りは嫁に持って帰ろうな!」
そう言って大事にしまう師範
貴「派手に喜んでくれそうですね!」
宇「だな!」
そんな話を師範としながらまた私達は歩き出した。
いつおろしてくれるんだろう....
そんな疑問も持ちながら。
結局、終始降ろされることなくお店に着いた。
宇「おーい!旦那!来たぞ!できてるか!?」
師範が扉を開けて叫ぶとまぁまぁ近い机からひょこっとでできた。
「相変わらずうるさいやつだな!」
貴「わっ!!」
意外と近くにいたため私は喉の奥がキュッとなるほど驚いた。
宇「お!そんなところにいたのか!相変わらず地味だな!額当て取りに来たぞ」
「お前が派手すぎるんだよ。ごめんなお嬢ちゃん。これが言われてた額当てだ。付けてみろ。」
そう言って渡された額当てには師範よりは小さいけど大きい宝石が付いており1番右端のものだけ私の目の色と同じ色だった。
その他は師範と変わらず横にもキラキラしたものが垂れている。
意外と重いが苦痛になる程でもない。
師範は私を下ろすと額当てをつけてくれた。
宇「派手に似合ってるぞ!」
29人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛 | 作成日時:2020年6月16日 13時