65話 ページ23
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そこからはただひたすら全力疾走のみ。
そのため全員が教室につく頃には、サクヤとルナの二人以外は息が切れて座り込んでいた。
「なん、で、寮から、教室まで……遠いん、だ、よ!!」
「なんで、あん、たたち……だけ、疲れて、ないの、よ……?」
「僕、鍛えてるから。」
「私もですよ〜」
途切れ途切れに話すラミアに、苦笑しながら答えるサクヤ。それに付け加えてサクヤの後ろから、ひょっこりと顔を出すルナ。
「そういえば、ロア、君も……ぜ、全然、いき、切れてないね……」
そう言いながらソフィアは、赤く火照った顔を手で仰いで冷ましている。
確かにソフィアのいう通りだ。彼もサクヤたちと同じで全く息は切らしていない。サクヤは、ポーカーフェイスを崩さずにロアの身体を観察する。
制服の上からでは分かりづらいが、あれは相当鍛えている体つきだ。細身のロアだが、腕も脚も引き締まった筋肉で殆どを占めている。パワーというよりは、スピードを重視した闘い方をしているのだろう。この体型はそこらの腹筋、背筋をただ鍛えるだけでは手に入らない。相当過酷な訓練だったのだろうか。
「ああ、俺もサクヤたちみたいに鍛えてるからな。」
「全く、羨ましいぜ!」
全員の息が整ったところで、教室に入る。教室内の生徒は、まだザワザワと騒いでいる。その生徒達は一つの話題で持ちきりだった。そこには先生の姿はなく、黒板には
『一、二時間目はグラウンドで【使い魔召喚】【魔闘器作製】よ。
HRが終わる前に集合!』
と綺麗な文字で、でかでかと書かれていた。
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如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 黒桜さん» コメントありがとうございます!久し振りのコメントなので嬉しいです(*T^T)更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします! (2019年4月17日 18時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜(プロフ) - ストーリーも、イラストも私の大好きな世界観です!毎回更新楽しみにしています! (2019年4月16日 22時) (レス) id: 81872cb428 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 暗黒桜さん» ホントだ!ありがとうございます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒桜(プロフ) - 如月唯奈さん» 57話が2回ありますよ! (2019年3月23日 0時) (レス) id: 9ef58b7b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2019年1月15日 22時