やめろ監督生、これ以上俺らの心をえぐるな！

寮長会議 ページ4

次の日、茨は寮長会議に呼ばれた。

これはちゃんとしたやつらしく、副寮長と先生もいた。(サバナクローはラギー、イグニハイドはオルトだった。)ちゃんとマレウスさんもいた。

学「それで、今回はあの化物についてもう一度しっかり説明してもらってもよろしいでしょうか」

『はーい』

茨は、呪いが生み出される理由、それを祓う組織があること、呪いは呪いでしか倒せない事など、なるべく詳しく話した。

ア(アズール)「なるほど……ですが僕達は今までそんな物は見たことがありませんでしたよ？」

『たしかにね。でも、呪いは負の感情の集合体なんだ。そう考えると、心当たりが一つある。負の感情が爆発するような出来事、最近多発してたでしょ？』

カ(カリム)「あっ」

ジャミ(ジャミル)「オーバーブロット……！」

その単語に、各々いろんな反応を見せる。

『うん、それで溜まった負の感情が、最近呪いになって出てきてるんだと思う』

学「現状、あの化け物に対抗できるのは茨さんだけ……」

ク「ということは、我らはこの子犬を死守しなければいけないという事だな」

『あ、それは大丈夫だよ。いざとなったら構築術式でできるだけ呪具作ってから死ぬから。見たところここの人達はみんな呪いが見えるみたいだし、シルバーとかリリアさんなら武器も使えるだろうし』

全「」

今この場にいた全員のSAN値が激減した。

イ(イデア)「前から思ってたんだけど、監督生氏って自己犠牲精神強すぎない？向こうでどんな生活送ってたの」

言われて見ればそうだった。

リドルのときは、飛んでくるバラの植木をもろともせずに接近して張り手をし、

レオナのときは、砂にされるのも構わず腹パン、

アズールのときは骨が折れようが構わず回し蹴りを食らわせたし、

ジャミルに至っては目を合わせてはいけないのに思いっきり頭突きしたかと思えば、

ヴィルの毒を物ともせずに華麗な飛び蹴りをお見舞いした。


イ(イデア)「……全部脳筋じゃｎ作者「おだまり」」






………飛び蹴りのフォームはルークがボーテ!!!!!!!と叫ぶほどきれいだったらしい。


『あー……地下牢生活』

全「」

全員がスペースキャットになった。ハイエナとかウツボがいるけど。

『術式都合上かなり危険因子だったらしくてさ、8歳の時に親元から連れ去られて、以来十五歳になるまでずっと地下牢生活だったっけなぁ』


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