やめろ監督生、これ以上俺らの心をえぐるな！

バイパーと監督生 ページ13

見た瞬間わかった。こいつはやばい。

ヘラヘラしているように見えて一部のすきもない。

妙なことをしたら殺す。そう言われているようだった。

オーバーブロットして彼奴等を遠くへ飛ばしたとき、

『いや4回目だから対処法を身に着けさせろ。
慣れたからと言ってどうにかできると思うなよ』

と言いながら平然と瞬間移動してきた。

『あ、これ？嫌な予感したから釘うっといたの。それで、呪力でマーキングして、瞬間移動した。』

何でもありかよ。

『まあ、それはそうとして…』

ツカツカとこちらに来たそいつは、これまでにないくらいキラキラとした笑顔だった。

ｺﾞｼｬｧｯ

一瞬何があったのかわからなかった。

額から生暖かい物が流れるのを感じた。

そのままオレは気を失った。





目を冷ますと、カリムが泣きながら飛びついてきた。

あんな事をしたのに、まだ俺を従えるというのは、馬鹿としか言いようがなかった。

気を失った経緯は、

『力いっぱい(呪力こめて)頭突きしたら気絶させちゃった。めんご。』

らしい。めんごってなんだ。こいつ石頭なのか。

だが聞いたところ、他(前例、ヤクザヴィネルからの情報)はもっとすごかったらしい。

『なーんかジャミル君には親近感が湧いたから頭突きで済んだ』

そう言われた。

どういうことが聞くと、

『んー、あっちにいたとき所属してた場所がクズで、正直に言うと上層部全員殺そうとしたことがあるからなぁ』

ゑ。

『まぁ、そういう人多かったし。』

ゑゑ。

『それがおかげで先生に会えたんだけどね。』

言葉が出なかった。

カリムは虚無顔なっていた。

こいつの国は、いや、こいつのいた組織はどういうところなんだ。

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