イグニハイドの無口な男の子(10)はアズールの弟【twst】 (ページ5)

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「何かあった時は、是非お越しくださいね。
それからAは定期的に来るように」

「…」

すごく嫌そうな顔をするA氏。
A氏って無口だけど思ってること顔に出やすいよね。

明日も学校があるため早めに寮へ戻る。
自分は別に大丈夫だけどA氏は入学早々遅刻なんてしたら大変な事になってしまう。

「…じゃあ、また明日」

談話室まで来たところで別れを告げる。
A氏は最後まで手を振ってくれて思わず頬が緩んだ。

そして自室へ戻る途中、オルトと行き会う。

「兄さんが人間のお友達を作れたみたいで何よりだよ！」

「え、お友達に入るの？今日少し話しただけで？」

「うん。だって明日も会う約束してたでしょ？」

いや…あれは流れで言っちゃっただけで…

でもオルトが嬉しそうにしてくれたから何も言わないでおく。

とにかく今日は色々あって疲れたから寝よう。

部屋を暗くしてベッドへ潜ると、
瞼が重くなってきたので目を閉じる。

こうして長い一日を終えることが出来た。