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* イデア視点 *
入学式も面倒な新入生歓迎会も終わりようやく一息ついた頃、それは突然起こった。
目の前にはgkbrしてる小さな男の子。
そして手にはメモのようなものを持っている。
何があったんだ。
彼がここの寮生なのは覚えているが
それ以外この状況が全く読めない。
すると、男の子が何か言いたげに
手に持っているメモを渡してきた。
「え、？これ拙者に…？」
コクリと頷く男の子。
渡されたメモを見てみると
“アズールはどこにいますか”と書いてあった。
アズールってアズール氏のこと？？
か弱い男の子がアズール氏に関わるなんて
危険過ぎない？？なんか変な壺とか買わない？？？
情報量の多さにずっと混乱している。
「アズール氏に会いたいのは分かったんだけど…
君ってアズール氏とどういう関係なの？」
もしかするとアズール氏に利用されてる
悲しき男の子の可能性だってある。
男の子は再び あわあわしだした。
人と話すのが苦手だったりするのかな…
ポケットからスマホを取り出し男の子に渡す。
「もし良かったらこれに文字打ってくれる？
さっきのメモみたいに…」
男の子は分かりやすく明るい表情になった。
健気過ぎてアズール氏と何の関わりがあるのか不安になる。
文字を打ち終わったのか男の子はスマホの画面を此方に向けた。
“アズールの弟です”
「えっ…え？？？？？？」
弟…？アズール氏の…？
あまりの衝撃に訳の分からない倒置法をしてしまった。
確かに言われてみればグレーの髪も青い瞳も
まんまアズール氏だ。
てかアズール氏、兄弟居るなんて一言も言ってくれなかったけど？？？拙者の信頼はそこまでってこと？？？
「要するにお兄ちゃんに会いたいと…？」
全力で頷く男の子。健気だ。
こんな健気な男の子が本当にアズール氏の弟？
疑いつつも結局 オクタヴィネル寮まで一緒に行くことに。
オルトに事情を説明したら
「人助けは良いことだよ！頑張ってね、兄さん！」
と思いがけないエールをもらった。
何を頑張ればいいんだ…
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作者名：如月るむ | 作成日時：2023年12月8日 20時
