トリヒキ ページ35
藤井side
照史と新しい銃を買いにきた
上手く喋られへん俺に変わって照史が俺の口となる
でも全く喋らへんのはおかしいから、突っかからないかもってタイミングでちょこっと喋る
多分普通の口下手の人やと思われてるはず
桐｢おん！それで交渉成立やなぁー！｣
｢おう。いつもほんまおおきにな、オレンジ｣
桐｢んふふ、むしろこちらこそほんまありがとうやで！レモンも俺と同じこと言うと思うわ！｣
オレンジ、レモン。
それは照史と淳太のこと
詳しいことは知らないが、昔からの知り合いらしい
おしゃべり上手な照史と一緒やと勝手に話が進むから便利やなぁ
｢そこの兄ちゃんも、いつもありがとうなぁ？オレンジのこと、頼むで？｣
咄嗟に声が出なくて、深くお辞儀をした
怪訝そうに見てくる店主
…怖い目付き
｢なんか言えや｣
声で人殺せそう。そんな冷たい声が俺の背筋を駆ける
桐｢ごめんなぁ？こいつ咄嗟に言葉でてこぉへんタイプやねん笑
お前俺と一緒で話好きなタイプやもんな？
大丈夫か？喋れる？｣
ゆっくり深呼吸
大丈夫、喋れる
藤｢すみません、俺、話すの、下手で｣
そう言うとにっこり笑った
｢おう！俺こそ、事情知らんで怖がらしてごめんなぁ？俺ほんまはいつもオレンジと来てくれる兄ちゃんと喋りたかってん
俺ともほんっまにゆっくりでええから、詰まってもええから喋ってくれたらおっちゃん嬉しいでな
いつも銃買いに来てくれておおきになぁ｣
よかった、許してくれた
藤｢はい、よろしく、お願い、します｣
突っかからんよう頑張ったけど、やっぱり練習が必要やな、なんて帰り道で考える
藤｢あ、きと｣
ほら、気が抜けるといつもこう
桐｢なんや？｣
藤｢いつも、ありが、とう｣
桐｢いははは！なんやねん！どしたん流星！？頭のネジ抜けてもうた？笑｣
あまりの笑いように拗ねてみせると、息を整えながら謝る照史
桐｢なぁ流星？｣
藤｢ん？｣
桐｢無理に直さんでええんやで？｣
その声にぴくりと少し肩が跳ねた
桐｢俺がちょっとぽっちゃりで、淳太くんが運動音痴、なで肩でリュックが背負えん�陲舛磴鵑法�考えがぶっ飛んでるしげ、すぐ全部を抱えようとするもんちに甘えたな望
それと同じ、口下手な流星
全部全部個性なんやから治さんでええの！な？｣
その優しい言葉は俺の心のバンドエイドとなった
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如月なつ(プロフ) - ニコニコさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年10月7日 8時) (
レス) id: e4d9d6f26f (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - まじでこのお話が大好きですこれからも更新頑張ってください！！ (2021年10月6日 23時) (レス) @page35 id: 43a86f40a2 (このIDを非表示/違反報告)
如月なつ(プロフ) - もちさん» ぴゃー！！！(By重岡)(？？？) (2021年9月17日 22時) (レス) id: e4d9d6f26f (このIDを非表示/違反報告)
もち - 神ちゃんが可愛いすぎるぅぅぅぅ！！ (2021年9月17日 20時) (レス) id: e736566183 (このIDを非表示/違反報告)
如月なつ(プロフ) - もちさん» コメント、評価ありがとうございます。今から泣いてきます(？) (2021年9月11日 23時) (レス) id: e4d9d6f26f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 なつ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月18日 0時
