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重｢手｣
パシッと口元の手を払うとびくっと肩を震わせた神ちゃんがこちらを向いた
神｢あ、しげ｣
彼はにっこりとこっちを向くが、穏やかな表情とは裏腹に左親指は血が滲んでいた
重｢…神ちゃん、またや｣
神｢え？あ、ほんまや｣
えへへ、なんて呑気に笑う神ちゃんに少し悲しくなる
バンドエイドー、なんて呑気に探してる場合ちゃうんよなぁ
神｢あ、｣
重｢どした？｣
神｢バンドエイド、切らしてもた｣
またへへっと笑う神ちゃんにしゃーないな、と部屋を出る
今度は黄色のプレートがかかった扉を容赦なく開ける
重｢淳太！｣
中｢おわ！なんや急に！｣
重｢バンドエイド｣
それだけ言うと、すぐに棚から出てくる
中｢毎回ゆーてるけどノックしろって、｣
重｢おおきにー｣
話を聞け！って騒いでる淳太を置いて神ちゃんの元に戻る
重｢神ちゃん｣
あー、また集中してもうてるし、左手は元の位置に戻ってるし
タンッといい音が響いてコピー機がウィーンと動き出す
またその左手を払えばまたびくっと肩を震わせる神ちゃん
…デジャブや
重｢ほれ、手｣
神｢ん、ありがと｣
さっきより少し広がった傷口を塞ぐように貼れば嬉しそうな顔
神｢やっぱしげは俺に甘いねんな？｣
重｢なんや急に｣
神｢わざわざ淳太の部屋まで取りに行ってくれたんやろ？俺、こうやってしげにバンドエイド貼ってもらうの好きやねん｣
彼がしげを独り占めしてる感じがして、と呟いて少し照れたように視線を逸らしたところでピーと印刷終了のお知らせがなった
神｢はい、これやろ？｣
そこには話をしようと思っていたファミリーのことが調べ上げられていた
重｢早ない？｣
神｢軽く淳太に先聞いとったから。ただ1個パスワードがわからんとこがあって…｣
そんな話をしていたら扉がコンコンと鳴って、もんち、夜ご飯出来たよと照史の声が聞こえたから、ありがとうの意味を込めてポンポンと頭を撫でてから
はいよ、と扉を開けたらまさか俺が出てくると思ってない照史が、俺の勢いにびっくりして尻もちをついた
後ろで照史大丈夫？と心配してる神ちゃんの声と、やられたわー、と笑ってる照史の声に俺もいたずら成功！と声をあげてリビングに向かった
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如月なつ(プロフ) - ニコニコさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年10月7日 8時) (
レス) id: e4d9d6f26f (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - まじでこのお話が大好きですこれからも更新頑張ってください！！ (2021年10月6日 23時) (レス) @page35 id: 43a86f40a2 (このIDを非表示/違反報告)
如月なつ(プロフ) - もちさん» ぴゃー！！！(By重岡)(？？？) (2021年9月17日 22時) (レス) id: e4d9d6f26f (このIDを非表示/違反報告)
もち - 神ちゃんが可愛いすぎるぅぅぅぅ！！ (2021年9月17日 20時) (レス) id: e736566183 (このIDを非表示/違反報告)
如月なつ(プロフ) - もちさん» コメント、評価ありがとうございます。今から泣いてきます(？) (2021年9月11日 23時) (レス) id: e4d9d6f26f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 なつ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月18日 0時
