【HXH】 白の救世主

21話 「追いついた」 ページ25

真っ暗な空間 目の前にパイロがいる

パイロ… ごめんね 一人にさせちゃって
ごめんね

私 パイロを助けたかった… でも 恐怖で 戻ることができなくて、 逃げてしまったんだ

私の視界は徐々にぼやけてく

( ハクア 僕もごめん
僕が死んだは仕方ないよ あの時逃げられなかった僕が悪い)

違うよ パイロ…

(ううん 運命は避けられないよ
ハクアはまだ生きなきゃダメだったんだ それを分かっていなかったのは僕。
ハクア、 僕の分まで生きてよ)

パイロ！！

真っ暗な空間が一気に明るくなった

＿＿＿＿＿


しかに… 手っ…早い… 方…だが… とも…ぽい…
もう ひき…返すことはできないな

意識が徐々に戻ってくると同時にクラピカの声がはっきり聞こえてくる


「痛ってってって〜
？ ゴン、クラピカ、 ハクア！ ピ、ピエトロ？」


『う、うぅん 』

「あ！ ハクア！ 気がついた？」
目を開けると ゴンとクラピカが目の前にいた


ゴンはにっこり笑って
「ハクアの顔 初めて見た！」
私は目を丸くした …そっかフード被ってたもんね

私は上半身を起こし 辺りを見渡した


「壁の樹液の匂いが幻覚を見せてたんだ トンパに騙された」

『やっぱり… 癒し杉の木なんてないよね…
あれは惑わし杉の木…
私がもっと早く気づいていれば こんなことには…』


私がそう言うと
リオレオさんが否定してくれた

「そんなことない！ 悪いのはあのトンパだ！！
ところで ハクアってべっぴんさんだなあ〜
な〜？ ゴン！」

「うん！ べっぴんさんだね〜」
私は照れくさくて苦笑いした

「悪いけど おっさん 無駄話してる暇ないぜ？」

「おっさ、 あ！ お前！！」

あ 銀髪君だ

「キルアって言うんだ！俺たちを助けてくれたんだ！」

ゴンが嬉しそうに言う

へぇ キルアって言うんだ

私はキルアに歩み寄り

「キルア、私たちのことを助けてくれてありがとね」と言ってキルアの頭を撫でてあげた

「べ、別に」

あぁ、そっぽ向いちゃった…
もしかして怒っちゃった？
気のせいか頰が少し赤いような…

「おっさん、危ないよ」

キルアはリオレオさんの後ろをめがけてなにかを投げた

「それは もしかして… ばくだn」


＿＿＿＿


その爆弾を使ったおかげでサトツさんたちと合流できた 壁、壊しちゃったけど サトツさんは大丈夫だって言ってくれた



『試験再開だね』

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