兄さん、殴っていいですか？part2 (ページ36)

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狛枝「そういや、今日は遠月学園の制服を着た人が多いね」

貴女「最終日だから買い物に来たんでしょ」

私服で来ればいいのに

なんて、私が言えるセリフじゃないな

狛枝「あっ、ちょっと買い忘れたものが」

貴女「買ってきたら？私はそこのカフェでゆっくりしてるから」

私はオシャレなカフェを指差す

なんで、このカフェを指したんだろう

1人じゃ入りにくいカフェだぞ

狛枝「わかった。買い終わったら連絡するよ」

貴女「了解」

結構空いてるから、私を知ってる人はいないかもね

ある意味ラッキーだったかも

兄さんの幸運が私に訪れたのかな

貴女「………」

兄さんの幸運は私には訪れていなかった

なぜだ

なぜ、数秒でこんなにも混んでいるんだ

店員「あのー、相席いいですか？」

貴女「いいですよ」

店員「ありがとうございます。お客様、こちらの席へどうぞ」

いったい誰が相席なんだ

そう思い、顔を上げると懐かしい人が座っていた

やっぱり兄さんの幸運が私に訪れていたんだ

ありがとう、兄さん

貴女「久し振りだね。久我ちゃん」

久我「ちゃん付けやめろって言ったじゃん。もう忘れたの？」

貴女「忘れてる訳がないじゃん」

久我「わざとやってるとか性格悪ッ」

貴女「お互い様でしょ？」

やっと会えた

会いたかったよ、久我ちゃん