[ナンバカ] 狼さんは "アイ" を知る。

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＿ 猿門 sido ＿

「では、五舎の看守を任せるとしよう。」

そう、凛とした声で看守長は、告げた。

『え"っ』


(おいおい…、冗談だろ？？)


そう思いながら、新しく来た女看守の方を見る。

「御意」


(御意じゃねぇわ！！！！！！)


そう思いながら1人でツッコミを入れる。


(そもそも、資料どうり女が来るとは思ってなかったし、よりによってなんで五舎なんだよ！！！

"13分の1" の確率なんだよな…！？？
他の舎があるだろ？！！！

ふざけろ！！！)


そうやって俺は、何度も自問自答を繰り返していた。

すると、不意に看守長から…

「頼んだぞ、悟空主任。」

というお言葉。


(あっ…、看守長の威圧…。)


俺は、看守長の威圧に圧倒され仕方なく…、

『…御意』

と応えた。


そしてふと気になって、ハジメの方を見たら…

("ざまぁねぇな。")

という顔をされた。
後で覚えてろよ、クソハジメ…！！

「ﾁｯ…」と小さくハジメに対して舌打ちした後、
新しく来た女看守を何度も見る。


(クソｯ…、今後どう対応すりゃいいんだよ…。

相手は、女だし、元 ××刑務所の主任とか言ってたしなぁ…。

まっ、今は俺の方が偉いから良いけどよォ…。


いや、だけど、あいつは女だ。

確か女って事は、"女には優しくしろ"とかキジが言ってたっけ？

って言っても優しくってどうすりゃいいんだよ！！！！

まじふざけろ！！！)

そう何回も、自問自答を繰り返すばかりだった。

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