▼ No.45 ▼ ページ49
_ A sido _
五舎の看守室に戻った後も、猿門はなかなか僕と顔を合わせてくれなかった。
むしろ避けられている気がする…。
…だけど、ずっと気にしていたら、さっきみたいに ″ 過去を思い出してしまうかもしれない。″
僕はそう思い、なるべく気にしないようにして
机の上に置いてある資料を進めることにした。
・
時計をみると既に、針は8時を指していた。…が、
やっぱり僕は、さっきの事を気にしすぎて、なかなか仕事に手をつけれなかった。
だから、僕はあえて帰らず
″ 仕事を終わらせる ″ という選択をした。
しばらくすると…、
「お疲れ様でしたァ〜」
「そろそろ俺達もあがります。」
「「お疲れ様でした。」」
「では、私も…。
お疲れ様でした。」
と、他の同僚達が帰っていく。
そして僕と猿門は、
皆に「お疲れ様」と声をかける。
…しまった、
猿門と二人っきりだという事に
すっかり忘れていた。
とりあえず僕は、
自分の影を薄くして資料を早く仕上げるようにした。
…すると、不意に猿門から声をかけられた。
「A」
『!』
僕は一旦、自分の手を止めて、猿門に目線をやる。
『…なんでしょうか?』
色んな感情を抑えて、僕はそう言う。
すると、猿門の一言はこれだった。
「いや…、お前は帰らなくていいのか?」
と。
なんだ…
早く僕を帰らせたいのか。
そう思うと胸が痛い。
『はい、
まだ資料を仕上げてないので…』
「…そうか」
そういうと、
猿門は椅子から立ち上がり、僕に近づく。
僕は、
猿門から何をされるかを、予想しようとしたが、
僕が予想する隙もなく、僕の額に ″ ペチッ ″ っと、アイスを当てられる。
『冷たッ…!』
僕がそう言うと、猿門は…
「少し休憩したら、どうだ?
…ほら、アイス好きだろ」
と、″ キキッ ″ と笑って僕にアイスを手渡す。
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まろん(プロフ) - リャン推しのあきさん» はじめして。 毎日読んでくださってありがとうございます!一人称も、工夫していたので、そう言ってくださって工夫したかいがありました。はい、ありがとうございます(´∀`)とても励みになります…! (2018年6月23日 19時) (レス) id: c5d1be9e9a (このIDを非表示/違反報告)
リャン推しのあき - はじめまして! 毎日読ませてもらってます! 夢主の一人称が、裏表の差 で変わって新しい感じで好きです!((( とりあえず、続きが楽しみ( ˇωˇ ) これからも頑張ってください(`・∀・´) (2018年6月23日 14時) (レス) id: 9019215b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有機酸 x他1人 | 作成日時:2018年6月19日 1時