▼ No.43 ▼ ページ47
_ A sido _
声がする方を振り返ると、そこには法月が立っていた。
『…法月さん』
「法月でいいです。
…それに床に座り込んでちゃ危ないですよ?」
そう言い、僕に手を差し伸べる。
…が、
僕は法月の手を掴まず、自らの力で立ち上がる。
『…お気遣いありがとうございます。
少々立ちくらみがしただけですので。』
と言い、何とかその場を凌いで、立ち去ろうとするが、何故か法月に呼び止められる。
「…本当は違いますよね? 」
そう、法月の凛とした声が通路に響く。
「何を隠しているのですか?…Aさん」
僕は法月の言った言葉に、焦る。
″ 隠している ″
否、違う、
隠し事なんて…
『…別に、隠し事なんてないですよ。』
僕は、法月に勘づかれないよう、焦りを抑えて言った。
「…Aさん、」
法月が、何かを言いたそうにしていたが、僕はそれをわざと遮って、『では、失礼します。』と一言残し、その場を立ち去った。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まろん(プロフ) - リャン推しのあきさん» はじめして。 毎日読んでくださってありがとうございます!一人称も、工夫していたので、そう言ってくださって工夫したかいがありました。はい、ありがとうございます(´∀`)とても励みになります…! (2018年6月23日 19時) (レス) id: c5d1be9e9a (このIDを非表示/違反報告)
リャン推しのあき - はじめまして! 毎日読ませてもらってます! 夢主の一人称が、裏表の差 で変わって新しい感じで好きです!((( とりあえず、続きが楽しみ( ˇωˇ ) これからも頑張ってください(`・∀・´) (2018年6月23日 14時) (レス) id: 9019215b49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:有機酸 x他1人 | 作成日時:2018年6月19日 1時