▽ No.30 ▽ ページ32
_ A sido _
「あっ、Aちゃん!」
「Aちゃん?」
不思議そうに首を傾げる634番に対して、僕は自己紹介をした。
『…初めまして、634番。
新しく五舎に配属された如月Aです。
以後、お見知り置きを。』
そういい ″ジーッ″ っと634番を観察していると、
634番が、「あー…、そういう事ね。」っと納得した様子で、僕に自己紹介をしてくれた。
「こちらこそ、よろしく。
俺は、643番…って知ってるか。」
そう言い困った様子で、頭をかく。
確かに、犬士郎さんの言った通り、
脱獄する様子は一切なく、634番の机を見てみると、点字の本がたくさん置いてあった。
(囚人が、勉強…。)
そう思ってると、
「…634番って一々長いから、″ムサシ″ でいいよ。」
っと634番は、少し照れた様子で、そう言った。
『…ムサシ。
…んじゃ、これからはそう呼ぶね。』
「うんうん。」
すると、仁志ちゃんは驚いた様子で僕を見る。
「あれっ?
もう犬士郎さんに書類、渡し終わったの?」
『うん。
だから、もう行かなくっちゃ。』
「そっかー…、
じゃ、また遊びに来てね!Aちゃん!」
とびきりの笑顔で、仁志ちゃんはそう言う。
『…うん、気が向いたらね。』
僕はそういい、犬士郎さんに
「では、失礼しました。」と言い残して、四舎の看守室を後にした。
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まろん(プロフ) - リャン推しのあきさん» はじめして。 毎日読んでくださってありがとうございます!一人称も、工夫していたので、そう言ってくださって工夫したかいがありました。はい、ありがとうございます(´∀`)とても励みになります…! (2018年6月23日 19時) (レス) id: c5d1be9e9a (このIDを非表示/違反報告)
リャン推しのあき - はじめまして! 毎日読ませてもらってます! 夢主の一人称が、裏表の差 で変わって新しい感じで好きです!((( とりあえず、続きが楽しみ( ˇωˇ ) これからも頑張ってください(`・∀・´) (2018年6月23日 14時) (レス) id: 9019215b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有機酸 x他1人 | 作成日時:2018年6月19日 1時