▽ No.28 ▽ ページ30
_ A sido _
そう思考をぐるぐると巡回していたら…
「確か…、犬士郎さんに会いたいんだっけ?」
『…えっ、あ、はい。』
「良かったら、僕が案内するよ!」
『本当ですか!…とても助かります。』
「ふふ、任せて!!
あっ…、それとタメでいいよ!
Aちゃんの方が看守歴が長いし!」
と笑顔で言う仁志ちゃん。
もう、
″本当に男なの?″
って疑うレベルくらい、可愛い…。
・
仁志ちゃんに案内されるがままについてくと、いつの間にか、四舎の看守室に着いていた。
早速中に入ると、見覚えのある主任と、目に黒い布を巻いた男性が居た。
「犬士郎さん!
こちらAちゃんです。
どうやら犬士郎さんに用があって、こちらまで案内させていただきました!」
そう笑顔で言った後、仁志ちゃんは目に黒い布を巻いた男性の所へ行った。
『えっと…、
改めまして、五舎担当になりました、
如月Aです。』
そう言うと、四舎の主任は、僕の顔をじーっと見た後に、自己紹介をしてくれた。
「四桜犬士郎だ、よろしく頼む。
…確か、××刑務所の主任だったらしいな?」
『はい。…元ですが。』
「ふむ、…腕前の方はどうなんだ?」
『腕前…』
僕は" 腕前 "という言葉を聞いて、
つい言葉が、詰まってしまった。
「…言いたくないなら、言わなくていい。
"奥の手などは、最後まで隠す"と言うしな。」
『…』
いや…、
正直に言ってもいいが、きっと理解し難い話だ。
だから、あえて僕は言わなかった。
「…それより、要件は何だ?」
『あっ、
…こちらの書類を、"各舎の主任に渡せ" と猿門主任から言われまして、お持ちしました。』
「そうか…、ご苦労。」
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まろん(プロフ) - リャン推しのあきさん» はじめして。 毎日読んでくださってありがとうございます!一人称も、工夫していたので、そう言ってくださって工夫したかいがありました。はい、ありがとうございます(´∀`)とても励みになります…! (2018年6月23日 19時) (レス) id: c5d1be9e9a (このIDを非表示/違反報告)
リャン推しのあき - はじめまして! 毎日読ませてもらってます! 夢主の一人称が、裏表の差 で変わって新しい感じで好きです!((( とりあえず、続きが楽しみ( ˇωˇ ) これからも頑張ってください(`・∀・´) (2018年6月23日 14時) (レス) id: 9019215b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有機酸 x他1人 | 作成日時:2018年6月19日 1時