▽ No.20 ▽ ページ22
_ A sido _
「おい、そろそろ看守室に帰るぞ。」
『…了解』
猿にそう返事した僕は、8牢のみんなに
「…じゃ、またね。」と言い残し、8牢を出た。
・
看守室に戻ったら、まだ会ったことのない同僚達と会った為、お互いに自己紹介をし、僕を歓迎してくれた。
…
自己紹介が終わった後、僕は自分の机の上に置いてあった書類を整理し、猿からもらった仕事を淡々とこなした。
・
『ふぅ〜…』
時計を見ると、いつの間にか針は8時を指していた。
『悟空主任、僕そろそろ帰るね。』
「あぁ。」
「おつかれ〜」
「「「お疲れ様です」」」
「お疲れ様です、如月さん」
と、言われたので自分も、
『お疲れ様でした』
と、みんなにあいさつし、看守室を出た。
・
一日目にしては、とても充実してたと思う。
(それに、五舎の人達はとても人柄が良い人ばかりだったしなー…。)
そう思いながら、空を見上げる。
空には、雲ひとつなく、ただ月があった。
月は、まるで僕を歓迎しているように
キラキラと輝いていた。
『…月が綺麗だな。』
そうひとこと呟くと、涙が溢れそうになる。
何故か過去を思い出してしまうのだ。
忘れたいのに忘れられない…。
だから僕は、なるべく月を
″見ないよう″に、″照らされないよう″に、と早足で、自分の寮に向かった。
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まろん(プロフ) - リャン推しのあきさん» はじめして。 毎日読んでくださってありがとうございます!一人称も、工夫していたので、そう言ってくださって工夫したかいがありました。はい、ありがとうございます(´∀`)とても励みになります…! (2018年6月23日 19時) (レス) id: c5d1be9e9a (このIDを非表示/違反報告)
リャン推しのあき - はじめまして! 毎日読ませてもらってます! 夢主の一人称が、裏表の差 で変わって新しい感じで好きです!((( とりあえず、続きが楽しみ( ˇωˇ ) これからも頑張ってください(`・∀・´) (2018年6月23日 14時) (レス) id: 9019215b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有機酸 x他1人 | 作成日時:2018年6月19日 1時