[ナンバカ] 狼さんは "アイ" を知る。

▽ No.12 ▽ ページ13

＿ A sido ＿

『いえ、お断りします。』
「…は？」
『私は、"今度"と言いました。
別に、"今すぐ"とは言ってません。』

キッパリと断り、アイスの棒を捨てた。
すると、悟空主任の何かがキれたらしく…

「てめぇー…、
さっきから聞いてりゃ、生意気な事ばっかり言いやがって…！

俺の下についたからには、きっちり鍛え直してやるから！その腐った根性を！！
覚悟しとけよ…！！」

そう悟空主任は言うと、鋭い目つきで僕を睨む。

だから、僕も負けじと悟空主任を挑発する。

『…つくづく思いますが、悟空主任って本当に、沸点低くて、馬鹿ですよね。

あと、猿。』
「あぁん？！！
人の事バカにしてんじゃねぇよ！！
あと最後の"猿"は、要らねぇだろ！」
『いえ、要りますよ。
だって悟空主任は、猿じゃないですか。』
「ふざけろ！！

てめぇーだって、キャンキャンうるさい狼じゃねぇか！」
『なっ！
キャンキャンうるさい狼って…！！

そんなこと言ったらお前は、知能が低いただのおバカ猿だろ！！』
「うっせぇ！！この、クソ狼が！！」
『うるさいのは、おバカ猿の方！！』

お互い口喧嘩に熱くなったのか、なかなか口喧嘩が終わらない。

すると、僕たちに向かって歩いてくる男が現れた。

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