[ナンバカ] 狼さんは "アイ" を知る。

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＿ A sido ＿

「あァ？！！ふざっけんじゃねぇ！！
てめぇなんかに、五舎の主任が務まるかよ！！」
『えぇ、務まりますよ。』
「大体、なんで急にそんな話になんだよ！
おかしいだろ！？」
『急に？？…悟空主任、ちゃんと人の話を聞いてましたか？』

そういいながら、真っ直ぐと悟空主任を見る。

『"下の存在であり、女看守だとすぐに皆から除け者扱い"
…だったら、

"部下ではなく主任という立場"になればいいじゃないですか？』

やっとアイスを食べ終え、悟空主任に向かってアイスの棒を突き指す。

『そう思いません？…"猿門主任"』

そう言うと、悟空主任は淡々と喋り出す。

「お前がそう思ってるのは分かった。
…だが、A。
お前が、簡単に五舎の主任が務まるとは思わないぜ。」
『…何を根拠に？』
「お前は、俺より "弱い" からだ。」


(「お前は、俺より "弱い"」っか…)


「はぁ…」とひと溜息つき、僕はハッキリと言う。

『では、今度私と手合わせしてくださいよ。』
「あ？」
『どれだけ私が弱いか、試してみません？』

そういい黒笑すると
" ｷｷｯ "と、悟空主任は、笑い…


「おもしれぇじゃねぇか…。
上等だ、後で五舎に着いたら覚悟しとけよ。」

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