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だから彼が18歳になったとき、最後に言った。
「健永くん、もうこういうのやめよう」
だけど私は弱いから健永くんへの気持ちに抗えきれなくて。
「…………」
健永くんにキスをしてしまった。
「私も、健永くんのこと好きになっちゃった。叔母と甥なのに。健永くんはまだ18歳なのに……」
「そんなの取っ払って、俺のこと好きになってよ」
「……うん」
「嬉しい。Aちゃん大好き」
そう言って笑う健永くんはまだあどけなさが残って可愛いのに包まれた腕の中は男の人で、そのギャップに胸が高鳴る。
「Aちゃん?」
「何?」
「俺の初めて、もらって」
健永くんの初めて、考えただけでドキドキしてしまう。
「うん。……健永くんの初めて、頂戴?」
健永くんの初めては私がもらった。
罪悪感は増すばかりだけど幸せだった。
横にいる彼の髪を両手で撫でる。
「くすぐったいよ、Aちゃん」
可愛さが勝って、胸がキュンキュンしていたら、撫でていた右手を取られてベッドに転がる。
「ねえ、Aちゃんにとっての俺は犬や猫?」
「ちっ違うよ」
「本当に?でももっと分からせないと」
そう言って私の唇を塞ぐ彼は間違いなく男の人で、ギャップのジェットコースターが激しい。
この激しさが私を禁断の関係に踏み込ませる。
可愛がって、翻弄されて、だからこの関係を抜け出すなんて出来なかった―――。
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作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2021年9月11日 17時