変わらず 、隣に 。2

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北山はバラエティでも

迷いが出てきた 。





前は …



バラエティでは迷いなんか無くて

とにかく自分から動いてたのに 。







「 打ち合わせ行ってくる 」

「 あ 、行ってらっしゃい 」






渉の言葉に顔を上げると



ニカと宮田と渉と…健永が

楽屋から出ていくところで 。




頑張れ 。と強く思いながら

4人の背中を見送った 。






当たり前だけど …




楽屋には 、たまと俺と

ソファで眠ってる北山だけ 。




北山は眠れてないのか

前より顔色が悪くなってて 。





なんか …

大丈夫かな 、いろいろ 。




北山はもちろん

グループのこととかも 。





だけど …

不安は的中した 。






「 よっし！行ってくんね！」

「 行ってらっしゃい 」





ニカの元気な声に

思わず笑みがこぼれながら

俺らも笑顔で4人を見送った 。






舞祭組の方は…


4人が覚悟を決めたのか

打ち合わせが多くなった 。





1番早く決めたのはニカ 。

最後まで悩んでたのは健永 。





みんなの思いが

無駄になりませんように …



何度も祈る 。

祈ることしか出来ないから 。






だけど …




みんながどんどん表情が

明るくなっていくのに


北山は…

そんなに変わらなくて 。






1人で何か考えてる姿を

楽屋でもよく見かけた 。






この時 、何か話を聞いたら

何か変わってたのかもしれない 。



… いや 、

北山は話してくれないか 。







北山が自分の気持ちを話したのは

俺の前でもメンバーの前でも無く






「 ミツ 、誰と話してたの？」

「 あぁ … 滝沢くんだよ 」





… 滝沢くんだった 。

それも 、かなり後に 。






知りたいと思った時に

北山の思いを聞けることは無くて 。






北山の考えてることが

全く分からなくて 。





それが思った以上に傷ついて




その寂しさを埋めるように

また 、夜の街に通いだした 。








「 …… ミツ 」

「 なに…？たま 」






北山とたまの間に

何か変化があるのは気付いてた 。




同じ人を想うと

少しの変化に気付くみたいで 。





たまも北山が好きだってことに

俺は薄々 気付いてた 。




でも 、俺はたまと違って

なにも行動を起こすつもりないし 。







それに …




北山とそうなりたいなんて

もう思わないから 。

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