変わらず 、隣に 。2

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「 … ふはっ 」





あまりにも北山が固まってるから

面白くて 、つい吹き出す 。







するとハッとしたように

俺を見て 。


でも 、口は

あんぐりと開いたまま 。






そんな北山を見て

クスッと笑みが溢れながらも






「 俺も北山に言いたいことあった 」





真っ直ぐ北山を見つめた 。







今から言おうとしてることを

北山に言ったら 、

北山はどんな顔するんだろう 。





長年の想いにようやく

終止符をうつ日が来た 。







「 …北山のこと好きだった 」






真っ直ぐ瞳を見て

真剣に 、想いを伝える 。






「 ……へ？」





更にぽかんとして

目を丸くする北山は

なんかの小動物みたいで 。





本当はね？

言わないつもりだった 。






俺の好きだった頃の北山は

もういないって思ってたし




そうじゃなくても 、

当時の関係を壊したくなかった

… 壊す勇気が無かった 。







恋心が無くなったなんて

そんなの思わないけど 、




今日の北山の姿を見て

もういいやって踏ん切りついた 。

勝手に満足しちゃったんだよね 。





誰よりも輝いてる北山が

俺の前にいてくれたら…

それでいいやって 。







北山を見れば

何故かぶんぶんと頭を振り 、



…かと思えば

今度は頷くのを見て






「 言っとくけど メンバー愛じゃないから 。普通に 特別な意味での 好き ね 」





勝手に頭の中で解決して

納得した北山にそう言う 。






絶対 、今 …



恋愛感情じゃないって

頭の中で否定したと思うから 。






その言葉を聞いて

北山は顔を赤くした 。






… そういうとこ可愛いよね 。





いつも余裕そうな顔で

冷静に周りを見つめてるのに


たまに 、

恥ずかしそうに顔を赤くするとこ 。






そういうとこも

きっと 、

好きになった理由の一つ 。





でも …






「 けど 、それ以上に嫌いだった 」




俺の北山への想いって

それだけじゃなかったと思う 。




何度だって忘れたかったし

何で？って思うこともあった 。





嫌い って表現は

少し違うかもしれないけど



それに近い感情を…

俺は持ってたと思うから 。





でもね 、






「 … 北山 」

「 ……ん？」




名前を呼べば

弱々しく返ってくる返事 。





俯いてるのを見て …



今の言葉で北山を

傷つけたんだと分かる 。




… 馬鹿 。

まだ続きがあるのに 。




俺は俯いてる

北山の顔を覗き込んだ 。

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