ミツとオレとの関係性6

眩しくて ページ1

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なんで たまの笑顔をまぶしく感じたか

簡潔に理由を言うなら…




‘‘ オレには出来ない笑顔だったから ” 。




相手を想って

相手への気持ちを素直に表す




そんな素敵な笑顔

オレ 、したことないからさ 。



たぶん 、これから先もずっと …





「 ミツ 、今日はどうする？」



すると 聞こえてきた柔らかい声 。





「 ……へ？」





意味がわからず 顔を上げると
優しい視線が向けられていた 。



そんな視線で こっち見んなって
さっき 言ったばっかなのに …




恥ずかしくて 視線を逸らしたくなるけど
なんとか耐えて 、ちゃんと たまを見た 。




まぁ …


‘‘ 無理だよ ”

とは さっき言われたんだけど 。




けど 、やっぱり
この視線は恥ずかしいからさ…






「 車 。今日は 大丈夫？」




そんなことを考えてると
返ってきた たまの言葉 。




ってか 、たまよりオレの方が
動揺してる気がする…




たまが普通すぎるのかな



だけど 車 というワードで思い出した 。





‘‘ いいよ 、ミツなら … ”

‘‘ 俺 、誰にでも言うわけじゃないよ ”



あの時の 甘い言葉 。





あの時は 、単に 大人になったんだな
としか思わなかったけど …


こうなってくると 意味が違ってくる 。





そして その意味が分かった瞬間
とてつもなく恥ずかしくなって …




「 大丈夫！歩いて帰る 」


目を逸らして 投げやりに言っちゃった 。





けど 、たまは



「 でも 疲れてるでしょ？俺 、送るよ？」


って 優しい言葉をくれる 。





けど 、その優しさも
オレが好きだからなのかな …



自分で勝手に考えて
勝手に1人で恥ずかしくなる 。





「 いい！1人で帰りたいから 」



そう言ったあとに しまった …と思って
慌てて たまを見ると 、何故か微笑んでた 。





「 なんで 1人で帰りたいの？」




……へ？


意外な問いかけに
思わず 何も考えないで答えた 。






「 だって この状況で2人とか… 」



そう言うと 、たまはクスッて笑って 。




「 それって緊張するから？」



なんかもう …
完全にたまのペースになりつつある今日 。





「 そ …だけど 、特に意味はないよ？」





慌てて そう言えば




「 分かってる 。でも嬉しいから 喜ばせて 」



って また優しい笑顔を見せて 。




そんな たまにオレは何も言えなかった 。






たまは …

オレとどうなりたいんだろう 。




オレはどうしたらいい？

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