孤独の時間 ページ7
.
先生が教室を去った後、各自はお昼ご飯をとっていた。
「渚くん、一緒にご飯食べよ」
「あ…うん。」
Aは自分の席からお弁当を持ってくると、前原の椅子を借りて渚と向かい合わせになりご飯を食べ始める。
「すごいね、日暮さんのお弁当。自分で作ったの？」
「うん。弟のお弁当も作らなきゃ行けないからついでにね」
彼女のお弁当はいわゆるキャラ弁というものだった。中学生にもなって、と思うかもしれないが手際がいい彼女は作ることすら楽しくてどうでもいいのだろう。
「おい渚、ちょっと付き合えよ。暗殺の計画進めようぜ。」
「…うん。」
ちょうどご飯を食べ終わった頃、渚の元に寺坂組がやってきた。あまり気乗りしない渚の雰囲気を見て、彼女が言った。
「自分一人でやればいいでしょ。危ないことに渚くんを巻き込むのやめて」
渚の手を掴み、Aが止めた。
「あ？何だよ優等生。出来がいいからって調子に乗りやがって。……来い、渚」
寺坂の喧嘩腰のような言葉に、渚は彼女の手を振り払ってそのまま彼についていってしまう。ただ、「ごめん」と謝られ。
Aは、そんな振り払われた手をただ見つめながら席へと戻って行った。
---昔から、友達と呼べる友達が私にはいなかった。周りから一線を引かれていた。理由は分からない。ただ、どんなに仲が良くても皆、私に壁を作っていた。
よそよそしい。その言葉が良く似合う。でも、そんな私の悩みなんて打ち消すような人が過去に一人だけいた。
彼は暴力沙汰で停学をくらい、連絡はとっていないが唯一心を許せる人だった。壁なんか感じないくらいに。
.
「渚くん！おかえ……り」
寺坂との話が終わり、戻ってきた渚にいち早く声をかけたAだったが 彼の様子が少しおかしい事に気がついた。
何か取り返しのつかないようなことをする気がして、ならなかった。
「はい、それではお題にそって短歌を作ってみましょう。ラスト七文字を"触手なりけり"でしめてください。」
国語の時間。五七五七七の短歌を作ることとなったのだが、先生の突拍子もなく決められた言葉に生徒たちは動揺を隠せない。
「花さそふ嵐の庭の雪ならではえゆくものは触手なりけり」
「気持ち悪いわ、触手だったなんて。」
先生のなんとも言えぬ例題にAは頬杖をついて呟いた。どこの世界に触手を使った短歌など教える先生がいるのだろうか。
挙句の果てには出来たものから帰れると言う始末。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぜろ(プロフ) - 更新お待ちしています（ ; ; ） (5月4日 16時) (
レス) id: 8c08daaa99 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きな莉愛 - 優花さん» 私もネガティヴ何でね。別に馴れ馴れしくて大丈夫ですよ！明るい人とかはそういう人いそうなので。ネガティヴな発言になる前にダメだった場合のことを想定していってみればどうですか。｢迷惑だったらごめんなさい~~｣とか先に言えばどうですか？黙病だったの可哀想です (2018年8月26日 22時) (レス) id: ed92431d27 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 15時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 勇気の時間の迷惑じゃないかな…とかなってるとことか私に似すぎて逆に吹いたw既読無視はダメだし,やりたいけど迷惑…不参加でも非協力的だのなんだので省られそう…とか考えちゃうんです…ネガティヴなんですよ´・д・` (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
優花 - ………長々と愚痴ってすいませんでした。いきなりなれなれしく話してて本当にすいません。 (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかり | 作成日時：2017年9月9日 17時
