発音の時間 ページ34
.
「まぁいいわ。……ガキは外野で大人しく拝んでなさい。あっ、そうそう、少しでも私の暗殺の邪魔したら、殺すわよ。」
従えてきた男達の強さ。
殺すという言葉の重み。
彼女がプロの殺し屋なのだと実感した。でも、同時にクラスの大半が感じたこともあった。
この先生は…………嫌いだ。
四時間目の授業が始まり、教室は穏やかな空気とは言えない雰囲気に包まれていた。それもそのはず。先程からタブレットを触るばかりで黒板には"自習"の文字。
授業をやる気はさらさらない。
「あの先生ほんと嫌い。」
頬杖をつきながら愚痴をこぼすA。そんな彼女の呟きに同感だと言う業。
「……意外」
「なんで？」
今まで前を向いていた業が不思議そうに彼女の方へ首を傾げた。
「業もああいう人が好みだと思ってた。」
「ああいう人？」
歯切れの悪いAの言葉に業はますます首を傾げた。
「……巨乳な女の人ことよ。」
言いにくそうに目を背けるAに加虐心が擽られる。
「……なに、妬いてくれてんの？」
「はぁ!?」
業の言葉を聞いた途端、まん丸とした目を見開いて頬を真っ赤にするA。
「わー。嬉しー」
「んなわけないでしょ!? てゆうか棒読み無駄にムカつく!!」
頭の後ろで手を組み、椅子を前後に揺らす業に思わず立ち上がって講義するA。
「そこっ！うるさいわよガキ共！やるなら保健室に行きなさいよ!!」
「何を!?」
指をさされ、意味のわからないことをビッチ姉さんに言われ、つっこむA。
「だってさ、A。行く？」
「行かないわよ!!」
さも当然のように言う業に声を上げる。
「なぁ、ビッチ姉さん。授業してくれよー」
「そうだよビッチ姉さん。」
前原、岡野の"ビッチ"という言葉がイリーナに刺さる。
「あぁーっもうっ！ビッチビッチうるっさいわね!!」
正確な発音が違うことを黒板に綴り、説明をしていくビッチ先生。
"-Vic"とはスラブ系人名に含まれる「〜の子」と言う意味の正解だ。
だが、生徒達のいう発音のビッチでは"bitch"つまり、いやらしい女という意味を成していた。
「正しいＶの発音を教えてあげるわ！まずは歯で下唇を軽く噛む！」
言われたとおりに下唇を軽く噛む生徒達にビッチ先生はご機嫌だ。
「(そのまま一時間過ごしてれば、静かでいいわ。)」
「「 (なんなんだこの授業!!) 」」
そのまま放置された挙句、バカにしたようなイリーナの態度に生徒達は怒りをあらわにした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぜろ(プロフ) - 更新お待ちしています（ ; ; ） (2023年5月4日 16時) (
レス) id: 8c08daaa99 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きな莉愛 - 優花さん» 私もネガティヴ何でね。別に馴れ馴れしくて大丈夫ですよ！明るい人とかはそういう人いそうなので。ネガティヴな発言になる前にダメだった場合のことを想定していってみればどうですか。｢迷惑だったらごめんなさい~~｣とか先に言えばどうですか？黙病だったの可哀想です (2018年8月26日 22時) (レス) id: ed92431d27 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 15時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 勇気の時間の迷惑じゃないかな…とかなってるとことか私に似すぎて逆に吹いたw既読無視はダメだし,やりたいけど迷惑…不参加でも非協力的だのなんだので省られそう…とか考えちゃうんです…ネガティヴなんですよ´・д・` (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
優花 - ………長々と愚痴ってすいませんでした。いきなりなれなれしく話してて本当にすいません。 (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかり | 作成日時：2017年9月9日 17時
