先生の時間 ページ25
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渚が意を決したように前へ一歩踏み出し、業に話しかける。
「殺せんせーにマークされちゃったら、どんな手を使っても一人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから。」
渚の口から出てきた"先生"という業にとっては禁句(タブー)の言葉が彼の嫌な記憶を引きずり出す。
【お前が正しい限り、先生はいつでもお前の味方だ!】
E組に落ちる随分と前に言われた担任の言葉が何度も脳内で繰り返される。
「俺一人でやりたいんだ。変なとこで死なれんのが一番ムカつく!」
崖底を見つめたまま、業は言葉を放った。
「業、何でそんなにムキになってるの?まさか……まだあの先生のこと」
業の今までの態度や、異常なほどまでに"先生"というものに執着する態度でやっとAの中で辻褄があう。
「うるさい。Aには関係ないだろ?」
いつもより低音な声と、地を思いきり踏んづける業にそれ以上の言葉は何も出なかった。
そこへ殺せんせーが現れる。
「今日はたくさん先生に手入れされましたねぇ。まだまだ殺しに来ていいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます。」
ナメた顔で挑発をする殺せんせーの脇腹を肘でつくA。"余計なこと言うな"そういう意味を込めて。
「確認したいんだけど、殺せんせーって先生だよね?」
「はい。」
何をまた急に、と業の質問に疑問を持つ殺せんせー。
「先生ってさ、命を懸けて生徒を守ってくれる人?」
先程よりも落ち着きのある声で話す業に妙な違和感を感じたA。
「もちろん。先生ですから」
殺せんせーがそう答えると、業は懐から対先生用BB弾を込めた拳銃を取り出すと、銃口を彼に向ける。
「そっか、よかった。なら殺せるよ。
…………確実に。」
その言葉と共に後ろへ倒れ込む業。
「!?」
「業……!? 業、業っ!!」
後ろには壁がなければ地面もない。つまり、このままでは"落下"。一番近くにいたAだったが、一瞬の出来事にすぐには反応ができなかった。
彼女がギリギリ寸前のところで手を伸ばすが、業はその手を振り払ってしまう。
そして……。
「落ち……た……っ!!」
Aは頭の中が真っ白になるのがわかった。
「日暮さん、日暮さんしっかりして!殺せんせーならきっと何とかしてくれるから!!」
山の底へと手を伸ばしたまま 抜け殻のように動かないAの肩を掴んで名前を何度も呼びかける。
---また、助けられなかった。
Aの瞳から一滴の涙がこぼれ落ちた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ぜろ(プロフ) - 更新お待ちしています( ; ; ) (5月4日 16時) (レス) id: 8c08daaa99 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きな莉愛 - 優花さん» 私もネガティヴ何でね。別に馴れ馴れしくて大丈夫ですよ!明るい人とかはそういう人いそうなので。ネガティヴな発言になる前にダメだった場合のことを想定していってみればどうですか。「迷惑だったらごめんなさい~~」とか先に言えばどうですか?黙病だったの可哀想です (2018年8月26日 22時) (レス) id: ed92431d27 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからも頑張ってください! (2017年10月28日 15時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 勇気の時間の迷惑じゃないかな…とかなってるとことか私に似すぎて逆に吹いたw既読無視はダメだし,やりたいけど迷惑…不参加でも非協力的だのなんだので省られそう…とか考えちゃうんです…ネガティヴなんですよ´・д・` (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
優花 - ………長々と愚痴ってすいませんでした。いきなりなれなれしく話してて本当にすいません。 (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2017年9月9日 17時