風邪の時間 ページ13
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暫くすると、彼からはこう返ってきた。
磯貝:[寧ろ大歓迎だって！矢田たちもきっと喜ぶよ。じゃあ、また明日！]
勇気を出した甲斐があった。
はじめて彼女はそう思う。
何気ない小さいやり取りでも、誘ってくれたことが何より嬉しかった。Aは、先程の会話文を何度も読み返しては笑みを零していた。
「姉ちゃん何笑ってんだよ、気持ち悪りぃ。」
いつの間にかお風呂から上がっていた弟の海斗がタオルで頭を拭きながら異様な目で姉を見る。
「あっ、あんたいつからいたのよ！」
素早くスマホを隠すAに面白気に笑う弟。
「さっき声かけたじゃんか。…それよりさ、今の彼氏？？」
「何でそうなるのよ！」
二タニタと悪魔のような笑みで笑う弟は、本当に業に毒されたとしみじみ思う。
「だって姉ちゃん、すっげぇ嬉しそうな顔してんだもん。ねぇ、どんなやつ？」
「だからそんなんじゃないってば！」
弟ぐらいの年頃になれば、他人の色恋にちょっかいを出したくなるのだろうが全くもって勘違いである。
「あっ。もしかしてカルマ!?」
「はぁ!?」
意外な人物の名前に、Aは顔を真っ赤に染める。
「うっわ図星？顔真っ赤〜！」
それを面白おかしく笑う弟に、彼女は両頬をつまみ上げる。
「あんたねぇ…。もう算数の宿題教えてやんないよ!?」
「わわっ。ごめん、ごめんってば姉ちゃん！許してよ〜！」
そんな弟の言葉を無視して料理を作り始める姉に、海斗は傍でずっと謝っていたのはまた別のお話。
.
そして翌朝。
……最悪だ。
「こほっこほっ！」
風邪を引いてしまった。
「せっかく磯貝くんが誘ってくれたのに〜…。」
昨日お風呂上がりにつきっきりで弟の宿題を教えていたからだろうか。咳が止まらず、なかなか起き上がれない。
「ああ〜っ！姉ちゃん動いちゃダメだって！ちゃんと寝てろよ！」
様子を見に来た海斗が慌てて彼女を横にならせる。
「でも、あんた学校でしょ…。」
「多少遅刻しても問題ねーよ！
それより寝てろって！」
氷枕を用意し、優しい言葉をかけてくれる弟の顔をじっと見つめるA。
「なんだよ」
視線を感じて姉の顔をのぞき込む。
「たくましくなったね、海斗〜」
「うっわ！引っ付くなよ気持ちわりぃ！
いいから病人は早く寝ろ!!」
やはりいつもの姉ではない。風邪だ。抱きつくAを無理やり引き離し、彼女が寝付くまで傍で看病をす。そう決めた海斗であった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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ぜろ(プロフ) - 更新お待ちしています（ ; ; ） (2023年5月4日 16時) (
レス) id: 8c08daaa99 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きな莉愛 - 優花さん» 私もネガティヴ何でね。別に馴れ馴れしくて大丈夫ですよ！明るい人とかはそういう人いそうなので。ネガティヴな発言になる前にダメだった場合のことを想定していってみればどうですか。｢迷惑だったらごめんなさい~~｣とか先に言えばどうですか？黙病だったの可哀想です (2018年8月26日 22時) (レス) id: ed92431d27 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 15時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 勇気の時間の迷惑じゃないかな…とかなってるとことか私に似すぎて逆に吹いたw既読無視はダメだし,やりたいけど迷惑…不参加でも非協力的だのなんだので省られそう…とか考えちゃうんです…ネガティヴなんですよ´・д・` (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
優花 - ………長々と愚痴ってすいませんでした。いきなりなれなれしく話してて本当にすいません。 (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2017年9月9日 17時
