※第６６話 ミステリー・トレイン ページ18
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Buーー、Buーー
バイブ音に気付きスマホを取り出す。
差出人は'沖矢昴'
・・・どうやら動き出したみたいだな。
ちらり、とコナンを盗み見る。
同じようにスマホを眺め瞳を大きく開き動揺していた。
「コナン」
呼べば弾かれたように顔を上げる。
視線が絡みコナンは小さく頷いた。
「とりあえずオメーらは蘭姉ちゃん達と部屋に戻ってなよ！」
説得するコナンに「え〜」と元太達から不満の声が上がる。
おいおい。
本物の殺 人現場だぞ。
何でそんなに残念そうなんだ。
「余計な事はすんな!!」
状況を把握出来てない元太達にコナンが声を荒らげた。
益々上がる不満の声。
冷静を欠いたコナンの発言に'当然だな'と肩を竦めた。
小さく息を吐き出す。
子供達の前にしゃがみ一人一人としっかり視線を合わせた。
「まだ犯人が彷徨いてて危ないから俺達と一緒に戻ろう？」
諭すように話せば子供達は渋々だが、ちゃんと頷いてくれた。
「残らないのか？」
意外だ、と言わんばかりの世良さんの声音。
確かに気にはなるが、そうも言ってられない。こっちの様子は盗聴器で聴かせてもらうつもりだ。
「ちょっと用事を思い出して」
悪いな、と微笑んだ。
「詳細は後で聞くから。コナン！」
声に反応して、コナンが俺のところに駆け寄ってきた。
「なに？Aさん」
「ヒントをやる」
コナンの耳元に手を当て唇を寄せる。
「一等車両の乗客は全員、とある火災の被害者だ。だから火や煙を極端に嫌う。それからチェーンの長さ」
'他の部屋より一つ分長いぞ、この部屋'
「俺の記憶力は絶対だ」
伝えるとコナンの瞳の奥が妖しく光る。
何か掴んだようで悪戯を仕掛ける子供のような笑みを浮かべた。
「ありがとう、Aさん」
「どういたしまして。・・・上手くやれよ、名探偵」
片目を瞑り口角を上げた。
騒ぎを聞きつけ一等車両の乗客が次々に集まってくる。
その中を縫うように俺たちは阿笠博士の待つ客室へ向かった。
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鐘稀(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いてるなんて嬉しい限りです！体調に気を付けながら、亀ですが更新頑張ります！ (2019年12月29日 17時) (
レス) id: ff7da1074b (このIDを非表示/違反報告)
いおり - すっごい面白い、、、。これからもお体に気をつけて更新頑張ってください。楽しみに待ってます。 (2019年12月29日 15時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
鐘稀(プロフ) - 涙さん» 初コメントありがとうございます！駄文で申し訳ないですが楽しんで頂けるようにこれからも頑張って更新します！ (2019年12月18日 13時) (レス) id: ff7da1074b (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 続き楽しみに待ってます、 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 5e6c663fd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鐘稀 | 作成日時：2019年11月25日 14時
