あと少しでいいから＿後日譚【まふまふ】 (ページ8)

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まふまふside

ー数ヶ月後ー

Aちゃんがいなくなってから随分日がたった

僕はもうあの時みたいに泣いたりしない

それは、Aちゃんを想う気持ちが薄れたわけではなく

Aちゃんが残してくれたたくさんの言葉に僕は支えられている

たとえもう二度と会えないとしても

僕の心をずっと支えてくれるから

そして、僕は今日、Aちゃんが残した言葉を新しく見る

つまり、僕の誕生日が来た

『祝うよ』

そう笑顔で答えたAちゃんの顔が今でも頭にいる

なんならきっと今も僕の隣にいる

見えないだけで、ね

ま「ね、そうでしょ」

僕は部屋に1人呟いた

返事が帰ってこないのは寂しいが

きっと聞こえているはず

僕は引き出しの奥にしまっておいた

Aちゃんからの手紙を取り出す

僕はのりでとめられているのをゆっくりと剥がそうとして手が止まった

これを開けたら、Aちゃんの言葉を新しく見ることはもうない

今まで早く見たいとそう思っていたのに

いざ開けようとすると

何故か手が止まる

僕はゆっくりと深呼吸をした

新しく見ることはできなくても

Aちゃんから貰った言葉はいつまでも僕の中に残り続けるから

僕はそう思い再び止まった手を動かした

2つ折りになった手紙を見つめ

僕はもう一度深呼吸をしてから

ゆっくりと手紙を開けた

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ちょっと短めでした
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