あと少しでいいから＿後日譚【まふまふ】 (ページ7)

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Aside

まふくんが楽しそうに学校生活を送れていてよかった

それにまだ、私のことが常に頭の中にある

それはとても嬉しいことなんだけれども

忘れちゃいそうで怖いなんて言っていた自分に

今の状況を見せてあげたい

私はずっとまふくんのこと覚えてるよ

まふくんは私が残した日記と手紙をちゃんと受け取ってくれたようだし

もう残したことはないかな

私はずっとまふくんのことを見ていた

それは心配だったということもあるし

私が残したものに気づかなかったらどうしようと

どうにも出来ないのにとりあえず近くで見ていたのだ

もう私の声も姿も無くなってしまったけど

まふくんの記憶の中であの時の私が生きているのであれば

それでいいやと思う

私が数ヶ月前までにいた世界と

私が今いる世界は

同じだけど絶対に出会うことの出来ない

いわゆる紙の裏と表

私がいる世界は裏

まふくんが居る世界は表

裏の世界の人は表に行くことが出来るが

姿、声など完全にいないものとなる

表の世界の人達は裏には来れない

どうやらそんな仕組みらしい

あんだけ最後怖がっていたのに

今はまふくんには見えないが

ずっと隣にいることが出来る

もう体調悪いなんてことも起きない

元気になった代わりにまふくんと話せなくなった

それでも、まふくんは私のことを覚えてくれているから

まふくんはちゃんと覚えてくれている

私はまだ表から完全にいなくなった存在ではない

もう二度と話すことはきっと出来ないだろうけど

それでも嬉しかった

もうセミの鳴き声がうるさくなってくるような季節になった

最期はあんなに時間を大切にしていたのに

今では気づいたら数ヶ月もたっているんだ

『覚えていてくれてありがとう。』

私はそうまふくんには届かない声で言った

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ゆっくりと待っていただければ...
もうそろそろ完結予定です‪.ᐟ