あと少しでいいから＿後日譚【まふまふ】 (ページ6)

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まふまふside

僕は校門をくぐり抜けて大きな背伸びをした

今日はたまたま午前授業だったため

久しぶりの登校をする日としてはちょうど良かった

心配していたことが全て無駄になるような日だった

それはとても嬉しい事だった

僕、頑張れそうだよ

そう心の中で呟いた

――――――――――――

数ヶ月後

僕はすっかりいつも通りの学校生活に慣れた

以前より友達が増え、学校が少し楽しくなった

友「まふってさ、なんか性格変わった？」

唐突に聴かれたからなんのことか分からなかった

ま「え？」

友「いや、前はさ、本当にあんまり人と関わりたくないみたいな

そんな感じの空気出してた気がするんだけど

今は...前より明るくなったというか？」

ま「そうかな？」

もし本当に変わっていたのだとしたら

それは、Aちゃんのおかげだろう

僕はAちゃんからたくさんのことを教えてもらったから

それで変わったのかもしれない

友「なんかあった？」

僕は少し考えた後

ま「大切な人に出会ったからかもね」

そう呟いた

友「え？なになに？？彼女？」

と興味津々に聞いてくる

ま「それは...どうだろうね」

僕は少し意地悪く笑いながらそう言った

友「でもなぁ〜、まふイケメンだからありえそう」

とぶつぶつ1人で考え込んでいる

友「まあ、でもその人に人生変えてもらえて良かったな」

ま「うん」

Aちゃんと出会えてよかった

Aちゃんがいなければ僕はきっと

こんな未来には出会えなかった

友「あ、聴き忘れてた。女子？男子？」

ま「女子。」

僕は適当に流せばいいのに反射的に女子だと伝えてしまった

これはめんどくさい事に...

友「もうそれ彼女だろ」

僕は何も言わず笑いながらAちゃんのことを思い出していた