あと少しでいいから＿後日譚【まふまふ】 (ページ1)

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まふまふside

Aちゃんがいなくなって2日がたった

僕は未だに信じられない

今でもあのドアを開ければ会えるんじゃないかって

そう思ってる

僕は明日、退院する

僕は誰もいない隣の部屋に入った

母「？」

先客がいたようだったので戻ろうとした

母「あ、待って！」

僕はその言葉を聴いて立ち止まる

Aちゃんのお母さんだ。

ま「どうしました？」

母「もしかして、真冬くん？」

ま「...はい」

どうして知っているのだろうか

Aちゃんが話したのかな

Aちゃんのお母さんはとあるノートを僕に出てきた

母「これね、Aの日記みたいなんだけど」

と言って指を指した

僕はそのさされた所に目を向けた

そこには、僕と、Aちゃんが

出会った日から最期の日までの出来事が書いてあった

母「これ、私が持っていてもしょうがないから

真冬くんに渡そうと思って」

僕は日記を受け取って

部屋に戻った

1ページ1ページゆっくりとめくっていく

もちろん病気のことが書いてあった

でも、それ以上に

僕に対する色々な気持ちが沢山書かれていた

僕は涙を堪えながらゆっくりと読み進めていく

"ごめんね"

"大好き"

その言葉が沢山あった

僕はついに日記の最後のページまで読んだ

僕がとりあえず日記を閉じようとした瞬間

開けていた窓から風が入ってきた

ぱらぱらとページがめくれている

その真っ白なページの中に

1ページだけ文字が書いてあった

『まふくんへ』

その言葉から始まる、僕宛ての手紙だった

僕はその先をなかなか見ることが出来なかった

一体何を書いているのだろう

僕は1度深呼吸して落ち着こうとした

Aちゃんの最後の言葉を見る前に。