117 空を見上げてわかったこと ページ47
結局この日はA組の寮に泊まることになった
『………寝れん……』
緊張しているのか寝ようと思っても寝れない
それとも、A組のみんなの態度が変わらないことへの動揺か…
『……帰りたい…』
トットット
『
静か……
当たり前か』
一階に降りてみると当たり前だが誰もいない
あんなに賑やかだったのに、
ギー
『……久しぶりに空見たかも
すごい、綺麗……』
なに小説みたいなこといってんだろ、と思いつつも星の綺麗さに目を奪われる
『私は…、何がしたいんだろ』
目標がないわけじゃない
でも、それは私がいなくても出来ることで、私がいたところで何も変わらない
逆に今の私は役立たずだろう、前の私とは違い弱くなっているだろうから
いつからこんなになったんだろう
いつから私は空を見なくなったんだろう
いつから私はこの世界が生きにくいと思ったんだろう
いつから私は“愛”がわからないのだろう
．
『あぁ、最初からか』
“愛”を知ることができないのは
私は“愛”を知らないまま死んでいくのか、
虚しい人生だな
それは
結局全員、公安の世話になってる
なにがしたいんだろうね、私は
生きていたいのか
死にたいのか
どっちなんだろう
まだみんなと話したい、話してみたい
もっと強くならなくちゃいけない
平和にしなくちゃいけない
まだ生きていたい
生きて、もっといろんなことを知りたい
あぁ、私は、…
.
．
.
それでも役立たずだ
『死にたい…』
「なにしてんだ」
『！』
「こんな時間になにしてんだ」
『いや……別に…少し寝れなくて…夜風に当たりに来た感じです…』
爆豪「……オレには敬語、外せねぇんか」
『ぇ、』
爆豪「心操にはタメだったろ」
『…あぁ……
なんか……親近感…というか……同じような感じがしたんです』
爆豪「親近感だぁ？」
『まぁ………
心操と“個性”のことを話していて、心操の話し方的に“個性”がコンプレックスなのかなーって思って…それで、きっと昔虐められてたっていうか…いじられてたっていうか…
そんな感じがして……わかるなぁって思ったら親近感？が湧いちゃって、敬語を使うのはちょっと…拒否反応？が起きてしまいまして…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
直♀(プロフ) - このお話めっちゃ好きです‼‼ (4月5日 15時) (
レス) @page40 id: cbcc3bbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - この作品めちゃくちゃ好きです！続きが楽しみすぎる！更新待ってます^^ (4月3日 13時) (レス) @page32 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2024年3月20日 0時
