104 あれから ページ31
あれから2ヶ月が経とうとしている
いまは夏に入りつつある
全員制服が半袖になり、
-暑くなってきたねぇ〜
といいならがら少量の汗をかく
だが、それとは裏腹に少量の汗をもかかない者もいた
少女はあの日から2ヶ月間起きていない
やはり生きているだけで奇跡に近いのだから仕方ない…のかもしれない
だが友人からしたら奇跡が起きてほしい
少女とまたともに笑いたい
ともに学び、ときに喧嘩し、成長していきたい
いつも賑やかだった寮は少女がいないだけで静かだ
たった一人いないだけ、
だが静かなのだ
それほどまでに少女は彼らにとって特別で、大事な存在なのだ
少女が目を覚ますことはあるのか、
奇跡…とやらを信じて待つしかないのか
いや、これが少女の
ならばそれは受け入れるしかない
もちろん、これが
ガチャッ
今日もまた、誰かか少女の下へやってくる
ﾎｰｸｽ「来たよ〜、A
元気してるー？
うんうん、元気そーだね、
なんの夢みてんの？オレがいたらちょー嬉しいんだけど
……A、おにいちゃん寂しいよ
いつも馬鹿みたいに明るくてさ、みんなを笑顔にしてるAが急にいなくとやっぱ、気分さがるよ
それに、周りの人からも“エアーちゃん大丈夫ですか？”とか聞かれるんだよ、もー…胸がはち切れそうだよね
あ、物理的にじゃないよ？精神的にだからね、
ハハッわかってるか…
んじゃ、オレ行くね、またね」
ガチャッ
ﾎｰｸｽ「!!おお、君が来るとは…予想外だったよ
Aとたーんとお喋りしな」
ガチャッ
「A……来たぞ」
轟「わりぃな、爆豪じゃなくて、
あいつ、Aを怖がって一向に来ねぇんだ、今度来るとき誘うよ
それかあいつらも呼ぶか
お前も大勢のほうが楽しいだろ？
今日はヒーロー情報学をやったんだ──」
│
│
│
轟「…じゃあ、また今度な」
ガチャッ
爆豪は姿を現さない
なにか意味があるのか
当然意味はある、だが結構しょうもない
なんたってAに会いたくない、それだけだ
本人からしたら大事なことだ
だが他の人からしたら会ってみるだけ損はないと思うだろう
爆豪も意外と繊細なのだ
彼らもそこをわかって無理矢理に連れては来ない
--
『…ぁ…？』
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直♀(プロフ) - このお話めっちゃ好きです‼‼ (4月5日 15時) (
レス) @page40 id: cbcc3bbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - この作品めちゃくちゃ好きです！続きが楽しみすぎる！更新待ってます^^ (4月3日 13時) (レス) @page32 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2024年3月20日 0時
