84 友人？いや、護衛対象者です ページ49
相澤「お前ら、今日から護衛をしてもらう
迷惑にならないようにしろ」
「「「「「はい!!」」」」」
相澤「では、入ってください」
「無理、先入って」
「オレだって無理だよ」
「私のほうが無理」
相澤「あのー…」
「やばいやばい呼ばれてる もういいや、行くよ?」
ガラッ
「「「「「「え？」」」」」」
『えー…どーも、エアーです』
ﾎｰｸｽ「ホークスでーす」
『今日から護衛を担当します』
ﾎｰｸｽ「あ、護衛するにあたって一応ルール？があってね、
基本オレらには喋りかけないでね
一応オレらは仕事中だから
喋ったってバレたら怒られちゃう
」
『怖いねぇ……てことで、よろしくできないけどよろしくお願いします』
芦戸「え、いや、Aだよね？依頼って
『すみません、仕事のことは答えられなくて……』
麗日「なんでAちゃん敬語なん？」
『今私たちは“護衛者”と“護衛対象者”という関係性なので
敬語は外せません』
葉隠「これだけ教えてよ、なんで言ってくれなかったの？」
『うーん……強いて言うなら“仕事だから”ですかね』
ﾎｰｸｽ「はいはーい、オレたちは校舎を巡回しないといけないから、そろそろ行くよ」
『ん、それでは失礼します』
ガラッ
『ったく……いきなり質問攻めされたわ……』
ﾎｰｸｽ「当たり前でしょ、急に姿を消した友達が急に現れたんだよ、そりゃあー質問攻めしたくなるわ」
『そーゆーもんか…？』
ﾎｰｸｽ「いずれわかるさ」
Noside
2人が出ていった教室は静かだった それはもう不気味なくらいに
いつものA組からは想像できないくらいだった
なぜならともに学んできた友が自分等を護衛するからだ
芦戸「先生、聞いてた？これ」
いつもは明るい芦戸が静かに聞く
相澤「…あぁ、」
いつもと変わらない声
いや、少し暗い声で答える
葉隠「Aちゃんが護衛してくれるのかぁー…そりゃあ頼もしいねぇ……」
こう言ってもいないと気が持たないのだ
なぜ友に守られる
同じように学んでいたではないか
同じレベルではないのか
彼らと彼女はそれほどまでに大きな差があったのか
上鳴「……なにが“護衛者”と“護衛対象者”だ」
“護衛者”と“護衛対象者”
今の関係性はこれが一番しっくりくる
だが彼らからしたら“仲間”であり“友人”だ
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作成日時：2024年2月15日 0時
