53 “霧が晴れたよう”だ ページ11
爆豪side
ガバッ
「………ｸｿｯ」
今更色々思い出してきた
あの時あの女とぶつかって、あの女の個性にかかっちまった
「ｸｿｯ なにやってんだよ…!!!」
オレは一体どれだけあいつを傷つけた!?
オレから離さないとか言っといて!! オレが離しちまって!!!
なにやってんだよ……
コンコン
上鳴「ばくごー!!お前休みだからって寝すぎだろー!!」
寝すぎ…？
ガチャッ
「いま何時だ」
上鳴「あ起きてる 今は12時26分だな」
「わかった 飯」
上鳴「下に用意してあるぜ」
------リビング
「、！」
珍しくAもいる
いつもはオレよりも早く起きてるのに
麗日「今日Aちゃん遅いなぁ」
鷹見『昨日夜ふかししててね…あんま寝れてないんだぁ』
八百万「結局昨日は何時にお休みになられたのですか？」
鷹見『えー…2時とか…？』
芦戸「おそっ!!! なにしてたの？」
鷹見『ちょっと考え事としてたら遅くなっちゃって…』
そんな会話を横耳を立てながら飯を食う
考え事といえば先生に“Aとどうあるべきか”
それを考えた瞬間、こんな表現をしたくないが小説で言う“霧が晴れたよう”だった
今日、あいつと話をつける
もちろんあいつとも
---------
ギギー
「なぁ、扁形いるか？」
目の前には普通科などの奴らがいる寮
扁形とちゃんと話すべきだと思ったからここにいる
扁形「か、勝己くん…!! どーしたの？」
洗脳のようなものが解けたからかわからないがさほど可愛くもないような気がする
「はっきりさせに来た」
扁形「はっきり…？」
「はっきり言う、お前、オレに個性使って無理やり付き合わせただろ」
扁形「何言ってるの？勝己くん？」
「“勝己くん”っつーな オレの名前を呼んでいいのはこの世でたった一人の女なんだよ」
扁形「…………また鷹見さん…？」
「あ"？」
扁形「勝己くん、いっつも“鷹見さん鷹見さん”って…なんで私のことを見てくれないの？ 私はこんなにも好きなのに…!!!」
「それはお前の一方的な思いだろ オレはAが好きなんだ」
扁形「…ｯﾊﾊ……やっぱ鷹見さんには勝てないなぁ…… せっかく手に入ったと思ったのに 一体どんな手を使ったんだろ…」
「どんな手もクソもねぇよ あいつが解いたんじゃない」
扁形「自力で解いたっていうの？」
「まぁそんなところだ」
扁形「なんで？仕組みに気付いたの？」
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作成日時：2024年2月15日 0時
