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にゃー。 ページ31

Oside


なんだか顔にふわふわしたものが当たってるな。と思って目を開けた。


最初は隣で寝てる翔くんの髪だろうと思っていたのだが、それは違ったみたいだ。


「.......ねこ?」


え?いや...でも、どう見ても猫だ。


まてまてまて、なんのドッキリだ。
ここは家だぞ、カメラなんてないぞ。

それより翔くん!きみ普通に寝てんじゃないよ!
お前の頭に猫耳付いてんだよ!起きろよ!


「ニャ...」


うわーーー!
今ニャって言った!なにこの子、めっちゃ可愛いんだけど。

もう起きなくていいよ。うん。
これだけで十分可愛いもん。


って、そうじゃないだろオレ!
翔くん起こさなきゃじゃん!


「おーい、翔くん。」

「うーん...しゃとぉ?」


バッキューン。
はい死んだ。その姿で「しゃとぉ」はダメだよ。


俺のHPゼロです。

じゃなくて!


「翔くん起きて!猫になってるよ!」

眠りの中に戻ろうとする翔くんを何とか起こせば、まだ眠いようで目をこすってる。


「ネコ?どこー?」

「どこじゃなくて、お前が猫なの!」

言ってる意味が分からないのか首をかしげてる翔くん。そんな彼に鏡を見せると途端に顔を青く染めた。


「な、な、なにこれーー!?」

「え?え?なんで俺、猫になってんの?!」


うん、俺が聞きたいよ。

余程驚いたのか部屋の中を意味もなく行ったり来たりする翔くんは先程から小さい声で「どうしよう」って繰り返し呟いてる。


「まあまあ、翔くん。こっちおいで」


ついには泣き出しそうな顔を見せるから、その涙がこぼれる前に抱きしめた。


「まずは一緒に原因考えよう?」


優しくそう問いかければ素直に「うん」と首をふる。

まだ信じられなくて怖いのか俺の服を握る翔くんは小さな子供みたいで朝からいいもの見れたな。なんて思ってみる。



翔くんからしたらイイことでは無いんだけどね。

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優子 - 読みました。翔ちゃん可愛い~ (2016年8月21日 18時) (レス) id: 236f8458a9 (このIDを非表示/違反報告)
桜羅(プロフ) - 2人の想いをストレートに書いてみました。感動できる作品になったなんて思ってなかったので本当に嬉しいです(*´`)読んで下さり、ありがとうございます! (2016年8月5日 12時) (レス) id: c5686c9e11 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - お互いに想い合う二人にグッときました(ρ_;) 上手く甘えられないしょーくん。けっこう頑固な智くん。 想う気持ちは一緒なんですね(ρ_;) (2016年8月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 767b8a3402 (このIDを非表示/違反報告)
桜羅(プロフ) - ともかさん» ありがとうございます(*´`)帰ってきて、すぐさま更新しますね!行ってきます(`・ω・)ゞ (2016年7月30日 12時) (レス) id: c5686c9e11 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - いってらっしゃいませ(o^∀^o) また更新されるのを待ってますね(o^∀^o) (2016年7月30日 12時) (携帯から) (レス) id: 767b8a3402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haruru | 作成日時:2016年7月6日 18時

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