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森に入ってかなりたった
雑魚鬼は多いけど、炭治郎と伊之助があっという間に処理してくれるから気にせず突っ走れる
森の真ん中に藍染の霊圧がわざとらしく揺れてた
誘われてるのはわかってる
罠かもしれないけどここでやらなければ
炭治郎「A!」
『っ…と…あぶな…』
襲ってきた鬼を紫龍で弾き、日輪刀で切り捨てた
『龍の呼吸 壱ノ型 龍ノ舞 荒舞』
地面を強く蹴り、瞬歩を呼吸に合わせて使うと恐ろしいほど加速する
それを利用し回転をかけながら周囲の鬼を一掃した
「チッ…小賢しい…」
どこか聞いたことのある声に、冷や汗をかきながら森の奥を見ると巨大な繭があった
その前には見覚えのある痣が浮き出ている鬼達
『あの鬼が稲帆達に痣を植え付けたやつね』
稲帆「っ!前よりも強くなってる…」
ギン「羽化が近いのかもしれないなぁ…」
『あれが羽化したら…とりあえず繭ごと切る!
肆ノ型 火龍ノ吐息』
ごうっとうねった炎の龍は繭を裂こうと食らいつく
しかし、急に柔らかくなった糸を切り裂けず、1度後ろに下がる
稲帆「血鬼術 春雷」
痣のような虫が出ていくと一目散に逃げ出す鬼たち
何人かは残って死をせがんでいた
炭治郎「水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨」
善逸「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」
伊之助「獣の呼吸 伍ノ牙 狂い裂き」
各々の呼吸が鬼を処理していくなか、私は繭から放たれる気持ち悪い霊圧に睨みをきかせた
途端にふくれあがる霊圧を感じ取ると累の手を引いて距離をとった
『炭治郎!善逸!伊之助!みんな後退!累、私達も退くよ。間に合わなかった。羽化される!ギン!』
ギン「イヅル、行くで」
イヅル「はい!」
ギンとイヅルが隊士を守りながら繭から距離を取ってくれた
私も十分な距離をとってその瞬間を見つめた
繭を突き破り、現れたのは手を繋いだ2体の鬼
黒髪の青年の背中には蛾の羽のようなものが生えており、模様のような目玉がギョロギョロと動き回っていた
その青年より少し背の高い青年は栗毛色の髪を揺らし、4本の腕を動かし鋭い牙を見せながらこちらを見てきていた
『え……この鬼は那田蜘蛛山の…』
「あはっ!また会ったねぇ!」
「次こそ必ず殺す」
顔の半面に白い仮面をつけた鬼はニヤリと笑った…
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時