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なんにもない夜にのんびりと屋根の上で過ごしていれば、隣に気配が増える
ギン｢ほぼ隠居生活やね｣
『そうだね…なんだか私の人生もギンの人生も波乱だよね。死神として戦って死んで、気づいたら異世界で…』
｢僕達も巻き込まれたけどね｣
｢ショタについては未だにわからねぇけどなぁ｣
『累…お兄さん…そうだね。懐かしいなー…この家にはまだ3人しかいなかったんだよね！御館様から呼び出しされるわ、柱合会議に呼ばれるわで…しかも鬼からもやたらと好かれてさー！』
｢Aちゃんを初めに拾ったのは俺なんだよねー！｣
ニコニコ笑顔の童磨の両腕は隣の猗窩座の手の中だけど…
いつの間にか集まってきてた鬼達
屋根落ちそう…
『むっちゃんに好かれたのも当時は面白かったし』
無惨｢さっさと鬼になればよかったものを。散々抵抗した挙句、今じゃ鬼だ｣
『うい…それに関しては諸事情あってってやつだから許して？』
陽の光を恐れる必要の無くなった鬼。ただ不老不死で人間より強いだけの鬼
『今じゃ日輪刀を残してるのは私とギンくらいだね。炭治郎たちも家宝に残ってるとか聞いたけど、そんな簡単に持ち出せないだろうし、何人かは元刀鍛冶の一家が経営してる刀の展示場に行ってるらしいよ』
悪鬼もほぼ居なくなって、私たち自身も簡単に死ねなくなった今、鬼を斬る必要も無くなってきてしまった…
私達が鬼達の人生を握ってる気がして、ちょっと寂しくなる
クルル、なんて鳴いて心配そうに見上げてくれる しろ
私は本当にこの子に救われてばっかりだなぁ…
『大丈夫だよ、しろ。私達には龍神様がついてる』
あか｢役に立ちそうにないけどね｣
あお｢そーそー！いてもいなくても変わんないって！｣
あおあかが勝手に出てきては私の背後で騒ぐ…
そんなこと言ってよかったのかな…めちゃくちゃ拗ねそう…
どこか遠くで不服そうに鳴く鴉の声が響いていた
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作者名：切人(スランプ中…) | 作成日時：2021年8月16日 8時
