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「御館様ノ許可モ出テイル!急ゲェ!」
『師匠!いくら克服したからって日光歩くのは怖いんだからさ!少しはゆっくり歩かせてくんない!?』
「カァ!急ゲェ!」
『あんのやろ……焼き鳥にしてやるー!』
「ギャァ!」
瞬歩で近くによったつもりが、格段に上がった身体能力のせいで師匠を鷲掴みできる距離に来てしまっていた
しっかり捕まえて地上に降りる
累「へぇ。焼き鳥には食べるとこ少なそうだね」
『冗談だよ、師匠。んじゃいこっか』
産屋敷家に到着すると先に集まっていた柱達と炭治郎達が一斉にこちらをむいた
そりゃそうだよね
鬼の始祖でみんなの因縁の相手のむっちゃんに上弦の鬼フルメンバーだもんね
私はほら、無限城が第二の故郷だし…
それに今は鬼だし、慣れっこよ
柱の後ろに行くと同時に御館様が入ってきた
相変わらず綺麗に頭を下げる柱に、炭治郎達と私も頭を下げた
今回の挨拶争奪戦はしのぶの勝ち…
産屋敷「さて、今日集まってもらったのは他でもない、鬼舞辻達と話がしたくてね」
鬼舞辻「久しいな、産屋敷よ」
産屋敷「うん。そうだね。正直に話すと、君の首を切ることが出来なかったのが悔やまれるけど、私の子供を助けてくれたことは感謝してるんだ」
鬼舞辻「私の首を斬れば間違いなく私の作った鬼は消える。こいつも例外なくな」
首根っこを掴まれて子猫みたいに持ち上げられた……
解せぬ……
産屋敷「そうだね。それは嫌だから鬼の君たちと約束を結びたくてね」
鬼舞辻「ここで結んだところで貴様らが死んだ後に破れば問題ない」
産屋敷「死神でもあり、鬼でもあり、鬼殺隊でもあるAとギンなら中立になる。どうかな?」
『…もし、万が一にも約束が破られるようなことがあれば、破った側の首を全て跳ねましょう』
そんなことはないと信じたい
けど、もし、いつか誰かが無抵抗の人間を襲ったり、無関係な鬼を襲ったりしたら
その時は迷わず刀を振るおう
そう心に誓った
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時