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それから怪我の手当も兼ねて1度蝶屋敷へ戻った鬼殺隊メンバー
私達鬼は無限城へ来ていた
私は珠世さんに連れられ、男性陣の目の届かないで身体を診てもらっていた
珠世「特に異常はないですね。しっかり鬼になってます」
『なんか複雑だね…』
珠世「2つの大きな戦いが終わったのですから、少しは喜んではいかがです?」
『2つ?』
珠世「藍染というあの男との戦い、そして鬼舞辻無惨と鬼殺隊の戦いです」
『むっちゃん?』
珠世「あなたを助ける際に血を分け与えた。急速な鬼化を進めるために、ある程度の血を抜いたんです」
『もしかして、むっちゃんが私の血を飲んで……』
珠世「正解です。大量のあなたの血を摂取したおかげで鬼としての食欲をなくし、太陽を克服した。それと同時に血の成分が変わったようで、鬼を作ることが出来なくなっています」
『ほぇぇ…なんて言う奇跡…』
珠世「結果として、鬼舞辻無惨が完全体に近くなってしまったのは少し悔しいですが、それでもこの長い戦いに終止符が打たれたのは喜ばしいことだと思います」
『ほかの上弦達は?』
珠世「無惨の血が変わる前から薬を摂取してました」
『つまり、自主的に私や累みたいな鬼になったってこと?』
珠世「ええ。現上弦の鬼と鬼舞辻無惨は日光を克服し、日輪刀以外で死ぬ事の無い、人を食べない鬼になりました」
なんか、知らないうちに大変なことになってる……
無惨様が人を食べない鬼に、日光を克服した鬼になった
鬼殺隊からしたら絶対に叶えなくなかった願いがかなってしまっている
そのかわり新しく鬼が作れない
今現在いる鬼を同じような鬼にするか、その意思がなく、人を襲うようなら斬っていくしかない
そして問題は藍染が撒いた新しい鬼
厄介なのは自然繁殖する
しかし、藍染と違って寄生は出来ないと思う
見様見真似で作ったもの故か、欠陥が多い
そこが唯一の救いだろう
珠世「さて、行きましょうか。案内してください、鬼殺隊本部へ」
『うん。行こう』
死覇装を身にまとい日輪刀と斬魄刀をいつもの位置にさして、私達は地上へ向かったのだった
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時