23 no-side ページ23
炭治郎の技は見事弱った藍染の首を切り落とし、そのまま核を捉えていた
炭治郎「このまま切り落とす!」
黒刀が赤く光ると核にヒビが入った
あと少し、と言ったところで核の周りの空間がバチバチと光った
嫌な匂いを感じ取った炭治郎は咄嗟に後退すると、もといた場所は次々と小さな爆発が起きていた
ギン「往生際が悪すぎや」
爆発も気にせず近づいたギンにより核は真っ二つに割れた
欠片が砕け散るとひとつが近くにいた雑魚鬼に当たり、再び藍染が復活した
その姿は藍染だが、欠片だからか酷く疲弊していた
藍染「私を殺したところで私の作った鬼は消えない。そこはオリジナルとは違う。残念だったな」
「ほう。まるで私の作った鬼が無能のような言い方をするな」
血鬼術 蛟龍毒蛇
突然現れた鬼舞辻に目を見開いた藍染
しかし、突如恐ろしい気配が広がった
そして藍染にギンの時とは違う赤と青の龍が絡みつき、毒をボタボタと口から溢れさせていた
『私は、私にしかできないことをする。例え鬼になっても、守りたい人がいる』
Aの白い肌は紫色の鱗に包まれ、暗い青色のショートヘアからは尖った耳がチラついていた
インナーカラーの暗い赤色はどこか血の色と間違えてしまいそうだった
黒く揺れている瞳は藍染をしっかりと捉えていた
背中で翼が大きく広げられるとAは藍染に刀を振るった
『血鬼術 紫龍』
藍染に絡みついていた2匹の龍が離れ、お互いに絡みつくと巨大な龍に変化しそのまま藍染を丸呑みしようと口を開いた
藍染「鬼に堕ちては守るものも守れないだろう」
『私は私の家族をもう失わせない。ギンも、累も、お兄さんも、稲帆も。そして鬼殺隊の皆も、鬼の皆も。もう奪わせない。誰一人も傷つけさせない!』
藍染「私を殺しても元の世界には戻れないぞ」
『いい。私は死神としてはもう死んだも同然。それにね、藍染。私、案外この世界を気に入ってるの』
藍染「っ!そうか…」
『喰らえ 紫龍』
核ごと噛み砕くように龍は藍染を喰らい、飲み込んだ
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時