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腹部からの出血が止まってないのに気づいて、1度ギンに任せて呼吸で止血する
『よし…』
「カァ!鬼ガ虚化シタァ!!」
『師匠!さっきの藍染の言葉は本物だったか…』
「……無理ダト思ッタラ撤退シロ」
『ははっ。その時は師匠、みんなのことも撤退させてよ?』
「モチロンダァ!」
『よし、もうひと踏ん張り!』
グッと足に力を込めて、すぅ、と呼吸を整えた
『龍の呼吸 弐ノ型 伏龍』
ギンに集中する藍染の背後に回り込むと、一気に刀を振るう
『参ノ型 雲龍ッ!!』
切り裂くような鋭い攻撃が藍染の首を襲った
手で薙ぎ払うような仕草をした藍染だったが、防いだ手からはボタボタと血が滴った
ギンが追い打ちをかけるように、斬魄刀で藍染の胴を刺し、日輪刀で首を斬ろうと振るった
刃が半分まで通ったところで藍染はニヤリと笑った
藍染「A。この世界にきてお前の妹にはあったか」
『は?死ぬ間際に言う言葉なの?今更優しいふり?』
藍染「その様子では真実を知らされていないようだな」
『…ギン。やっていいよ』
ギンの刃がグッと押し込まれる。あと少し…
藍染「そこにいる鴉にでも聞いてみるんだな」
『え…?師匠…?』
師匠が…私の……妹……ってこと……?
『うそ…だよね…』
藍染「そこにいるのはお前の妹ではないが、全員をここに引き込んだ原因だ」
ギン「お喋りはもうええか?そろそろ加減が効かなさそうなんや」
『ギン…』
ギンは藍染に睨みをきかせると、一気に日輪刀に力を込めた
まだ頭が整理できてないけど、それはあとでもできる
今は藍染惣右介の首を斬るのが最優先
そう切りかえて、ギンの元へ加勢しようと近づいた
その時
目の前に
朱が散った
綺麗な白の着物を朱が染めていく
しっかりと左胸を捉えたそれは
彼の命を奪っていった
ああ…
また………
『藍染惣右介!!!!』
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時