12 no-side ページ12
手を繋ぎ、それぞれ刀を握った夾迦と桃迦
その背中からは大きな蛾の羽が生えていた
目玉模様がぎょろぎょろと周りを見て、炭治郎達を睨んでいた
刀には粉のようなものがまとわりついている
繋いだ手に力を込めた2人は刀を炭治郎達に向けた
夾迦｢俺たちは2度も負けない！！｣
桃迦｢僕達最強になったんだから！｣
｢｢血鬼術 夾竹桃｣｣
イヅル｢血鬼術！？｣
炭治郎｢これは…前にAからしていた匂い！｣
ﾊﾟﾝｯ!と破裂音を立てながら花が爆発して消えていく
稲帆｢これくらい片手で消せる｣
上に掲げられた手の先から雷が放たれると爆発していなかった花も破裂し、そこから溢れた毒も雷で焦がしていった
善逸｢ﾋｨｯ!?｣
次から次へと来る情報に耐えきれなくなった善逸が気絶するものの、誰も気にとめず守りながら攻撃をしていた
イヅル｢糸が少し厄介ですね…｣
炭治郎｢糸は任せてください！禰豆子！｣
禰豆子｢んー！｣
爆血で張り巡らされた繭の糸を燃やし、その間を縫って全員が攻撃を仕掛けた
獪岳｢退け おい。行くぞ｣
そう言って気絶した善逸の襟をつかみ、自分の真隣に落とすと型を取った
獪岳｢雷の呼吸 弐ノ型 稲魂｣
善逸｢雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃 六連｣
桃迦｢っ！？速いっ！｣
夾迦｢桃迦、よけて！｣
桃迦が夾迦を庇い大きな羽が切り落とされるものの、ものの数秒で回復してしまった
炭治郎｢回復力が尋常じゃないな…｣
禰豆子｢んー！！｣
上から迫っていた鱗粉を禰豆子が燃やすと、炭治郎と伊之助はその間を縫って2人に迫った
炭治郎｢水の呼吸 参ノ型 流流舞い！｣
伊之助｢獣の呼吸 伍ノ牙 狂い裂き！｣
桃迦｢硬化糸！｣
夾迦｢毒鱗粉！｣
イヅル｢縛道の三十九 円閘扇｣
稲帆｢血鬼術 落雷！｣
お互いの攻撃をお互いの技で補い合いをしているせいで、どちらも体力を減らす一方だった
炭治郎が勢いよく踏み切り、2人の目の前に迫る
炭治郎｢ヒノカミ神楽ｯ!!｣
桃迦｢夾迦｣
夾迦｢桃迦｣
｢｢血鬼術
炭治郎｢なっ！？｣
蛾の群れが飢えたようにキリキリと嫌な声を上げながら炭治郎を襲おうと迫っていた
避けるすべがない、と諦めかけた瞬間
炭治郎は勢いよく左側に引っ張られ、禰豆子にキャッチされた
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作者名：切人(スランプ中…) | 作成日時：2021年8月16日 8時
