11 no-side ページ11
馴染みのある嫌な雰囲気にAは1歩下がった
すると背中に誰かの手が当てられ、驚いたように振り返ると炭治郎が撫でてくれていた
炭治郎｢行ってください！ここは俺たちが貰います！｣
『炭治郎くん！？さすがに君でも無理だ…私達の希望をこんなところでみすみす殺すなんて…』
炭治郎｢俺は禰豆子を元に戻すまで死ねません。禰豆子が人間に戻って、幸せになるのを見るまで死にません！｣
『炭治郎くん…』
イヅル｢市丸隊長、Aさんのことよろしくお願いします｣
ギン｢まかしとき。終わったらすぐに応援よろしゅうな｣
イヅル｢はい。パッと片付けてそちらに向かいます｣
ギン｢A、行くで｣
『…うん！炭治郎くん！その子たちをよろしく！累、お兄さん、稲帆！』
稲帆｢俺はここに残る。虫出しができるのは俺だけだ｣
『そっか、じゃあ任せたよ！』
稲帆｢任せとけ！｣
拳をぶつけ合い、気合を入れるとAと累、兄蜘蛛、市丸は森の奥へ進んで行った
｢あーあ、逃がしちゃった｣
｢大丈夫だよ兄さん！こいつらササッと殺して追いかければいいんだよ！俺たちは最強の鬼として羽化したんだから！｣
｢僕は
｢俺は
｢夾迦、これからも一緒だよ｣
｢もちろんだよ、桃迦。永遠離れることは無い｣
炭治郎｢何か嫌な匂いがする｣
善逸｢気の所為であって欲しかったよぉぉ！！｣
伊之助｢ぶった切りゃいいんだよ！！｣
イヅル｢待ってください。下がって！｣
夾迦｢もう二度と離れない｣
桃迦｢どこに行くのだって一緒だよ｣
｢｢翔べ
無数の蛾が集まり出し、2人の姿を隠す
飛びかかった伊之助の首をつかみ咄嗟に避けたイヅルは、そのままさらに距離を空けた
イヅル｢破面…帰刃したか…｣
善逸｢えええぇ！？お腹！穴空いてますけどぉ！？それに音！！鬼みたいだけどもっといやな音がするんだよぉぉぉぉお！！いやぁぁぁあ！｣
伊之助｢殺りごたえがありそうなやつになったじゃねぇか！！！｣
炭治郎｢…よく分かりませんが、これはどうするべきですか｣
イヅル｢君は冷静だな…｣
炭治郎｢あの二人がうるさいだけですよ…｣
イヅル｢君も随分と苦労してるみたいだね｣
炭治郎｢まぁ…でも長男なので！｣
イヅル｢長男だと耐えられるのか…？｣
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作者名：切人(スランプ中…) | 作成日時：2021年8月16日 8時
